『遊星より愛をこめて』とは『ウルトラセブン』幻の第12話サブタイトルである。
欠番までの経緯
本放送当時は特に問題なかったが、1970年に学年誌の付録として怪獣カルタが付けられた際にこの回に登場する異星人・スペル星人の説明文に『ひばくせいじん』というストレートすぎる肩書きが付けられていた。
これを見た女子中学生が原爆被害者団体協議会委員であった父親に相談し、父親は編集部に抗議文を送った。
これが瞬く間に全国に広がり『被爆者を怪獣にするなんて!』と解釈され抗議運動が全国的規模となり、円谷プロは12話を封印せざるを得なくなった。
作品の評価
本作を非合法な手段で視聴した者からは本作は『良作』『駄作』と評価がまっぷたつに分かれており、賛否両論となっている。
なお、本作の監督である実相寺昭雄氏らは本作を原爆反対を訴えたものであると反論。
元広島平和記念資料館長・高橋昭博氏は本作を視聴した際に「31年前に見ても差別だとは感じなかったはずで、平和を願う気持ちが伝わる」というコメントを残している。