蓮舫二重国籍問題
れんほうにじゅうこくせきもんだい
蓮舫二重国籍問題とは、民進党の蓮舫氏の国籍問題に関する一連の事件のこと。
概要
経緯を解説すると、蓮舫氏は台湾人( 外省人 )の父と日本人の母から生まれ、当時はまだ旧国籍法であったため、父の国籍が優先され出生時の国籍は中華民国( 台湾 )籍となった。
1984年の日本国における国籍法改正により、それまで父親の国籍のみ認められていた日本国籍が日本人の母を持つものにおいても認められたため、17歳の時に日本国籍を取得し、父と一緒に中華民国籍を破棄する手続きを取ったというのが本人の当初の説明であった。
しかし、父に手続きしてもらったため、本当に国籍離脱できているのかが解らず、政党の代表選挙の際この話が持ち上がり、念のためにと行った調査により2016年の時点で中華民国籍が残存し、いわゆる「二重国籍」の状態であったことが判明した。日本では原則多重国籍は禁止されているため、2016年に中華民国籍を破棄する手続きを取った。
これにより、この問題も一旦は収束したかに見えたが、2017年夏の都議会議員選挙における民進党の惨敗を受けて原口一博氏らを中心とする同党内部の右派勢力がこの問題を蒸し返した事で再燃、蓮舫氏も戸籍の一部を公開したが、かねてから納得していなかったアレな人達の間でも再燃してしまい、同党の有田芳生氏や日本共産党の志位和夫委員長などからは民進党内右派勢力を批判すると共に蓮舫氏の対応のまずさも批判された。
結局、都議会議員選挙の惨敗及びこの問題による混乱の責任をとる形で蓮舫氏は民進党党首を辞任することになったが、いわゆる「在日認定」に対して結果的に一定の正当性を付与する形になってしまい、禍根を残した。
国籍法 第十六条
- 第一項:選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない。
- 第二項:法務大臣は、選択の宣言をした日本国民で外国の国籍を失つていないものが自己の志望によりその外国の公務員の職(その国の国籍を有しない者であつても就任することができる職を除く。)に就任した場合において、その就任が日本の国籍を選択した趣旨に著しく反すると認めるときは、その者に対し日本の国籍の喪失の宣告をすることができる。
- 第三項:前項の宣告に係る聴聞の期日における審理は、公開により行わなければならない。
- 第四項:第二項の宣告は、官報に告示してしなければならない。
- 第五項:第二項の宣告を受けた者は、前項の告示の日に日本の国籍を失う。