概要
SG551の改良、および米国市場に向けてカスタムしたモデル。SG550の性能をうまく活かしながら、更に扱いやすくするために以下のような改良を施される。
- ピカティニー・レールの装着
- 固定ストック→M4A1ストックの交換
- 対応弾倉をSG550独自のマガジンからSTANAGマガジンへの変更
バリエーション
- SIG556 SWAT
SG556のハンドガードにレールを増備したモデル
- SIG556 DMR
SG555のスナイピングモデル
- SIG556 classic
SG551タイプの銃床、ハンドガードに交換したモデル
- SIG556 SBR
ショートバレルライフルの名の通り、短銃身モデル
- SIG556R
銃弾が7.62x39mmのモデル。セミオンリーで民間用
公的機関向けには3点、フルオートも搭載される、SG556は米国内における銃規制法の影響から全ての製品が米国内工場で生産され、SIG社米国支部が販売を行っているようだ。
- SIG556xi
SIG556の次世代モデル。コッキングハンドルを左右に移動可能にし、バレルとローアーレシーバー、ボルトの交換で5.56mmNATOと7.62x39mmを両方使用できる。一部素材にはカーボンを使用。
悲運なライフル
このSIG556はSIG SAUER社2006年にSIG SAUERのアメリカ法人が発表したモデルであり、ヨーロッパからの輸入に頼っていたSIGライフルをアメリカで安く入手できるということから、当初から期待されていたライフルであった。
販売後、大ヒットとはならなかったが、全米で売れ、市場の意見を取り入れclassicモデルや.22LR弾モデルを出すなど、展開を続けてきた。
しかし、2010年、SIGから一挺のライフルが登場する'''SIG516'''、HK416を開発した元H&K社の社員がSIG SAUERの元で開発したガスピストン方式のAR-15ライフル、当初からアメリカやヨーロッパの軍・警察市場を狙って開発されたSIG SAUERがライバルに挑むために本気で作ったライフルの登場でSIG556の転落が始まった。
その後、アメリカでもSIG556の立場が揺らぎ始めた。2014年には当時流行り始めたマルチキャリバーシステムを取り入れた、SIG556xiが登場したが、その翌年、SIG SAUERアメリカ法人は消音性に優れた.300Blackout弾に対応したライフル'''MCX'''を登場させる。
MCXはAR-15をベースとしながらも、ストックを折りたためが可能で、バレル交換も単純にでき、マルチキャリバー対応という完成された小銃であった。
そうなるとSIG556xiの存在意義は無く、SIG SAUERは2016年にSIG556系統をカタログから除外した。(製造期間約10年)
登場作品
SWAT556の名前で登場。
ゲーム内兵科「ポイントマン」でSG556 commandoの名前でSIG556 SWATが、「ライフルマン」でSIG556が登場