委員長の魔女
いいんちょうのまじょ
概要
第10話に登場した魔女。暁美ほむらが初めて魔法少女になった時間軸(通称2周目)において遭遇した。彼女の初陣の相手である。
大量の机と椅子、使い魔Mathieuをスカートから射出して攻撃するが、鹿目まどかと巴マミの援護で封じられ、最期はほむら自作のパイプ爆弾により爆死した。
他の人気魔女を差し置いて、BD/DVD第5巻のカバーを飾っている。本編と違い、作画がイヌカレー仕様になっている。
叛逆の物語には、Patricia本人は登場しないが、使い魔が登場している。詳細は後述。
外観
黒いセーラー服を着た少女がモチーフだが、首がなく、袖の部分からは腕が4本生え、スカートの下からも脚ではなく腕がのびている。ロープに捕まっているさまは女郎蜘蛛を思わせる。
いわゆる鉄壁スカートの持ち主であり、スカートが翻るたびに健康的な生足?が見えるものの、その奥まで見えることはない。ポータブルではフルポリゴンで描かれているが、該当箇所は黒く塗りつぶされている。
そのチラリズムと、脚のように見えて実は腕という不気味さのミスマッチが、独特のエロチシズムを醸し出している。
第10話TBS版では、スカートの裏地にリボンをした蜘蛛の柄が追加された。BD/DVD版では少し柄が変わっている。この柄はPatriciaの魔女の口づけである。
頭部は見えないが、設定資料ではスカートの部分に矢印を引いて「頭こっち」とある。
つまり…
魔女の結界
従来の魔女とは打って変わって、爽やかな印象の結界である。
一面青空の背景にロープが渡され、そこに洗濯物のように無数のセーラー服がはためいている。
ヴィジュアル面最大の特徴としては、魔女・使い魔・結界のすべてが、劇団イヌカレーによる切り絵風の作画ではなく、通常のセル画風作画になっていることが挙げられる。
このような作画なのはCharlotteやElsamariaなど、一部の動きの激しい魔女に限られる。イヌカレーの不気味さが薄れたことで、彼女の爽やかなイメージが一層引き立っている。
使い魔
使い魔(ティーチャー)
魔法少女まどか☆マギカポータブルで新規追加された使い魔。名前は不明。
脚部のない中年の教師のような姿をしている。
Mathieuと同じく、糸の上に乗りながらザマスメガネを投げつけて攻撃する。
叛逆の物語では、Patriciaの使い魔たちが美樹さやかと百江なぎさに率いられて登場している。これは、Patriciaが自らの使い魔を援軍として、二人に貸していたためであることが明かされている。つまり、Patricia本人は直接登場しなかったものの、彼女もまた円環の理の一部として協力したのである。
魔女名
Patriciaはヨーロッパではありふれた名前である。この名を関するキャラクターには以下が存在するが、元ネタであるかどうかはわからない。
「あしながおじさん」の著者ジーン・ウェブスターの同著に「おちゃめなパティ」という学園ものがあり、おてんばなヒロインの本名がパトリシアである。この他キャンディ・キャンディ、らき☆すたにもパトリシアという名の少女が登場する。とかく学園ものに縁がある名前ではある。
公式の読みは不明だが、ファンからはそのまま英語読みしたパトリシアで通っている。しかし、ドイツ語が随所に使われ、他の魔女名もドイツ語由来のものが多い本作では、彼女もドイツ語読みのパトリツィアと呼ぶべきかもしれない。
元の姿?
魔女は魔法少女の成れの果てであることが示されているため、他の魔女と同様彼女の前世を予想するイラストも今後増えていくと思われる。
10話で大量に登場した魔女の煽りを食って登場シーンが短いため、元の姿を想像することは難しい。
魔女図鑑の説明から、元はクラスの委員長であったが、何らかの契約を結んだ後に起こったいじめや学級崩壊などの事態を傍観する事しかできず、己の無力さに絶望した、という解釈もできる。
公式ガイドブックには空の魔女となっているが、性質は傍観、「マジョもマホウも関係ない。見なかったことにする。私は学園生活をエンジョイしたいだけ」と書かれたメモが載っている。
何もせずソウルジェムを浄化しないまま魔女になった、何らかの理由で学園生活を楽しむことが出来なくなり絶望した等の想像ができる。
Pixivでの扱い
セーラー服、太もものチラリズム、爽やかなイメージ、まさかの委員長属性持ちなど萌え要素がふんだんに詰まった魔女であり、10話で大量に登場した魔女の中ではダントツの人気を誇る。
人気の割に擬人化や先代魔法少女絵が少ないのも特徴。擬人化すると頭部をつけなければならず、そうなると普通のセーラー服少女となってしまって魅力が薄れるのも原因か。
数少ないPatriciaの魔女擬人化の例
こんなお色気絵も存在する。中にはR-18も。