全体的な概要
商品というものは年月を重ねるとともにヴァージョンアップするものであり、模型玩具の一つであるプラモデルも同じである。
キャラクターモデルからスケールモデルまで、デザインやディテール、組み立て方などが年月を重ねるごとに進化していくものであり、新しい毎にそれは洗練されて行くものである。
大抵は古いヴァージョンは淘汰されて新しいヴァージョンに移行していくものであるが、人の思考というのはそう単純ではなく、時として古いヴァージョンのものを作りたくなることもある。
この古いヴァージョンの物を「旧キット」という。
ガンプラでいう旧キット
ロボットプラモとして37年の歴史を誇るガンプラ。
このガンプラでいう旧キットとは広義でいえばMG、PG、HGUC展開前の商品であり、狭義でいえば宇宙世紀の放送当時に展開されていた商品で、その殆どが要接着剤要塗装の物である。逆襲のシャアやポケットの中の戦争の製品から接着剤不要(但しビス止め等必要)のスナップフィットへとシフトしていっている。基本的に色分け等は考慮されず、デザインも模型化の際の関節可動とかまで考慮されていない。シリーズによっては可動すらしないものまで存在する。
その旧キットとひとくくりにされるものでも、細々とヴぁージョンアップがなされている例は多く、ガンダムやザクはMSVにて別商品が出た際に色々とヴァージョンアップがなされている(1/144ガンダム→1/144プロトタイプガンダム、1/144ザクⅡ→1/144ザク・マインレイヤーなど)。
その一方で、アニメや設定画のデザインそのものに忠実に再現されている事が多く、この旧キットとHGUCなどの二個一での制作をするという人も多い。