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初代天皇の編集履歴

2017-09-28 01:21:11 バージョン

初代天皇

しょだいてんのう

最初の天皇。『古事記』においては神武天皇のことを指すが、最近の研究では架空の天皇とされている。

概要

日本天皇の中において最初の天皇とされるカムヤマトイワレヒコノミコトこと神武天皇のことである。


『古事記』における記述

古事記』の記述に従えば、天皇は紀元前711年に生誕し、紀元前585年に127歳で崩御したとある。もちろん、これらの記述から天皇の実在を証明するのは不可能である。

要点を説明すれば『古事記』は上・中・下の3巻からなっており、そのうち上巻は神代の国から降臨したアマテラスオオミカミの孫・ニニギノミコトが日本を支配した物語であり、ニニギノミコトの子孫である神武天皇は中巻から登場、天皇の時代が展開されていくというのである。


「国」の成り立ちの物語としてはおもしろいが、神武天皇が実在したとする文書は、奈良時代に編纂された『古事記』と『日本書紀』のほかになく、それ以前に書かれた文書にも天皇の名を見つけることができないことから、神武天皇の実在は、現在、否定されており、実在が確実視されているのは第10代・崇神天皇からとされている。


また、中国の歴史書『魏志倭人伝』によれば、大規模な内乱を鎮めた「邪馬台国」の女王・卑弥呼が使者を送り、誼を通じたとある。この歴史書には「倭国(日本)」は多くの小国が林立して争いを繰り広げていたとも記されている。この小国のなかに大和朝廷の基になった国があったとしてもおかしくはないが推論の域を出ず、明らかに『古事記』にある日本統一物語と異なっている。


大和朝廷

大和朝廷の成立時期ははっきりしない。

5世紀半には一定の勢力となっているが、長く各地の豪族と抗争を繰り返しており、支配地も近畿地方のごく狭い地域に限定されたものと思われる(平安時代になってからも東北に蝦夷、九州に熊襲・隼人の勢力があることから、いかに朝廷の支配体制が弱かったかわかる)。


「天皇」

この称号を最初に用いられたのは第39代・天武天皇(大海人皇子)からで、それまでの称号は「大王(おおきみ)」であった。大海人皇子は天智天皇の子である大友皇子と王位を争い、勝者となった末王位を継ぐ。

即位後、大王は歴史書の編纂を命じ、完成したのが『古事記』と『日本書紀』である。

(基になった物語はあったかもしれないが)、「神武天皇」の名は初めてここで出、「天皇」号も天武・持統朝に発祥したとの説が有力となっている。


関連タグ

初代 天皇

大和朝廷 皇室

建国者

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