一色慧
いっしきさとし
CV:櫻井孝宏
概要
遠月茶寮料理學園学生寮「極星寮」の寮生。学年は2年生。
穏やかながらミステリアスな印象を与える物腰と、むやみやたらと発動する脱ぎ癖が特徴。
入寮したのは学生らしく青春を謳歌したかったのが理由らしいが、寮に同年はおらずパーティーを開いても後輩から無視されている(恵は律儀に出席している)。
登場して間もなく、何故か「裸エプロン」姿で創真と料理対決をした。勝負は引き分けとなったが、実際は本気を全く出していない。
実は彼は遠月茶寮料理學園の最高決定機関「遠月十傑評議会」の第七席。単に創真の力量の程を試したかっただけのようである。柔らかな物腰に隠れた真の実力は未だ未知数であり、十傑の一部のメンバーからも警戒されている。
卓球も上手く、中学時東北の卓球名門校からスカウトを受けた恵と互角に戦える実力者(スタイルはカット主戦型)。
日頃は極星寮の庭で一色畑を耕しており、品質の良さは創真が絶賛する程であるが、農作業に時間を費やし過ぎるあまり学業が疎かになってしまうらしい(創真曰く「本末転倒」)。
畑で採れた野菜を料理教室で売り、自らも講師として働いている。
掴み所はないが大らかで面倒見の良い極星寮の先輩ではあり、各々がそれぞれ目標に従って活動する寮生の面々を温かいまなざしで見守る反面、遠月にいながら怠惰なモブ生徒たちには辛辣で冷たさを垣間見せる。
性格上、元々勝敗を競うスポーツやゲームはともかく料理では上下に拘る様子はなく、十傑の座に大した執着もない。しかし、この掴み所のなさは寧々やジュリオの様なタイプからしたら相手をしていない、叩いても響かない印象を与え、無自覚に相手の怒りの琴線に触れる事もある。そのため、柔らかい割に敵には冷酷で司瑛士に通じるものがある。
料理人としての実力
京都・祇園の割烹店の跡取り息子で、高校生でありながら鰻を腹開きを捌くほどの調理技術を持つ。なお、関西人であるが関西弁は一切喋らない。
紀ノ国寧々とは互いの実家が『東の紀ノ国、西の一色』と並び評される和食店の名家であるため幼少からの付き合いがあり、彼女からは「自分が必死に身に着けた技術をあっさりと身に着ける」「常に上を行っているのに余力を残している」と評されている。十傑での席次は七席だったが、彼の実力をよく知る紀ノ国はそれを手抜きだと看破している。
彼の料理スタイルは和食をベースとしながらも様々な調理方法を組み合わせたもので、「厨房で遊んでいるよう」「超攻撃的和食」と称される。
食材の持つクセさえも料理の長所として組み込み、さらなる美味へと昇華させるその技術は、連隊食戟の審査員を務めたWGOの執行官たちに「学生の域を超えている」と評されている。
裸エプロン先輩
創真の料理を食べた際のリアクションである「めばえっ」は、数回の連載を経て「ああ、旨い料理を食べたリアクションでエロいシーンが出る漫画なんだな」と言うお約束をぶち破るまさかの裸エプロン脱ぎであった。
裸エプロンのほかにも農作業の際に褌姿を披露するなど、もはや事あるごとに脱いでおり、むしろ「先輩が服を着ている方が違和感のある」レベルになっている。読者サービスが(斜め上に)旺盛な男である。
一部では、かつて同じ雑誌に連載されていた漫画ネタつながりで、裸エプロン先輩と呼ぶ向きもある。その言葉の意味する所はある意味正反対であるのだが。
裸が印象に残る奇人と見られるが、後輩達を暖かい目で見守りながらアドバイスを送り、何かと目の敵にするえりなから創真を庇っているなど、その他の言動は概ね常識的である。
また公の場ではきちんと服を着ているため節度はあり、上記のとおりスペックは完璧超人と言って良い人物でもある。