僧正(とある魔術の禁書目録)
そうじょう
概要
新約10巻の終盤のエピローグにて、初めてその存在が判明した魔術組織『グレムリン』の真の正規メンバーの魔神たちのリーダー格と思わしき老人。しわがれた肉声の老人のような声で話す。
娘々からは「ミイラ」、「ジィージィ」などと呼ばれている。
オティヌスが消滅せずに、肉体が再構成されてインデックスたん化して復活できたのは、彼の魔術的な介入によるものである。
なお、これは良心から来る善意的な行為ではなく『オティヌスの死は上条当麻の今後に影響を与えるので、彼の方向性が変わるのを防ぐ為』らしい。
アレイスターとは旧知の仲であり、彼の行おうとしている『プラン』の詳細についても詳しいようだ。
また、『幻想殺し』の詳細についても何か知っているようで、何だかの目的があるらしく、他のメンバーと共に世界を裏で操っていたらしい(その為、世界から認識されるとアレイスターと同じく、他のメンバー共々追われる立場である)。
性格
同じ魔神であるネフテュスから「だからあなたは悟りが開けないんです‼」とよく指定されている事からも分かるように、他者を常に上から目線で評価し、アレイスターを挑発する、他者の心を嬲って愉悦に浸る事を好むなど、欲望にまみれた悟りには程遠い性格の持ち主。
さらに始末の悪い事に、本人は全くその自覚を持っていないというジョジョ第6部のエンリコ・プッチと同じく、自分が『悪』だと気付いていない、最もドス黒い『悪』ともいえる人物である(その為、娘々からは頑張って餓死して即身仏になったのに誰から敬われないと皮肉を言われてしまっている)。
容姿
初登場時はイラストが無かったためにその姿はベールに包まれていたが、12巻にてその全貌が明らかになる。
その姿は即身仏のようなミイラを思わせる外見で、高僧が纏うような法衣を身に付けている(本当に生きた人間か?)。
また、完成した魔神なため、普通の方法では殺害不可能な肉体の持ち主であったが、新約12巻の終盤にて、アレイスターの策略により、殺せる体へと変質した模様。
ちなみに当初のデザインでは頭巾も被っていたが、編集者から「それはマズイ」といわれて、無しとなったようだ(こっちの方が威厳があったのに…)。
モデルは灰村キヨタカ氏いはく犬夜叉の白心上人。
主な活動歴
今までは上条当麻たちがいた世界とは違う別の位相世界に存在していた為、世界に直接介入出来ない代わりに誰からも認識されないという安全地帯を確保していたが、アレイスターに居場所を感知されて現世へと叩き込まれてしまい世界から認識され追われる羽目となった。
魔神として完成された身分の為、歩くだけで世界を破壊する災厄そのものである為、娘々がゾンビ少女と称するメンバーの1人を隠世より派遣し、“合わせ鏡の手法で他の魔神が現世で活動可能になるよう下準備”を行い、世界を“うっかり”壊さない為の方法を確立する。
しかし、予めそのように仕向けていたアレイスターに何だかのパラメーターを書き加えられ、殺すことが可能な体へと変質した。
次回作にて、遂に本格的に行動し始めるらしく、科学サイドと魔術サイドの全面戦闘へと至るらしい。
新約13では上条と偶然居合わせた御坂を町中追い回した挙句、問答無用で宇宙まで吹っ飛ばされた。彼の一件では上条が珍しく彼の話を聞き彼に救いの手を差し伸べることには失敗しており、上条はそれに後悔の気持ちがあるようだ。
なお、他のメンバーからは僧正としか呼ばれていない為、本名は不明だが、恐らくその正体は他のメンバーのセリフから察するに、空海、あるいは天海僧正のどちらかだと推測されるが、詳細は不明である。