1961年(昭和36年)に登場。当時進行していたモータリゼーションへの切り札として製作された。
イタリア国鉄の車両を参考に、運転席を前面屋上に上げ、展望席を配置したことが最大の特徴であり、「パノラマカー」の愛称の所以となっている。また事故対策として標識灯横に強力な油圧ダンパを配置した。実際にダンプカーとの衝突事故が発生した際には乗客への被害はダンプカーが側面にぶつかった際に側面窓ガラスが割れ、その破片で8人軽傷を負っただけで、車両への被害は展望席窓ガラスのひび割れ程度に抑えた(展望席に座っていた乗客は無傷)どころかダンプを跳ね飛ばし大破させている。この一件は地元紙に「ダンプキラー」として取り上げられた(事故後、名鉄部内では当時残っていた半鋼製車および木造車と本形式との衝突を恐れていたという)。
初めてミュージックホーンを搭載し、これは名鉄の特急専用車に受け継がれている。
1963年には車体を低床化し、走行性能を改良した7500系が登場。最盛期には7000系116両、7500系72両の陣容であった。
1973年、支線区増結用として「セミパノラマカー」7700系が登場。計24両が製造された。客室は7000系と同様であるが前面貫通式となっており、展望は確保されていない。なお7700系と似たような車体を持ち、足回りをAL車から流用した7300系もパノラマカー一族に含まれる事がある。
2005年、床が低く空港線へ乗り入れられない7500系が全廃。2009年には7000系が全廃された。2010年には7700系も全廃され、7000系列「パノラマカー」は消滅した。