東京急行電鉄7700系
東京急行電鉄が7000系(初代)を大改造した末に産まれた形式。改造の際、特にこれといった腐食もなかった外板と骨組み以外をすべて交換しており、原形はないといっても過言ではない。東急多摩川線、東急池上線の運用を担当。昔は東急田園都市線にもいた。
ちなみに、東急7000系時代の最若番車両の7001Fは東急7700系の7910F。
7000系(2代目)増備再開に伴い、2018年度を最後に全車運行終了となった。
改造内容
- 台車振り替え:元々履いていたTS-701形では7000系の車体重量で手一杯だったため、台車を東急8000系の電動台車と同様のタイプに履き替えている。
- 制御装置交換:冷房電源装置搭載の兼ね合いから一部車両を電装解除、出力不足や元々の制御装置の老朽化もあり、VVVFインバータへの換装、モーターの交換も行われた。
- 電装解除:デハ7000・デハ7100各一両が電装解除の上、冷房電源の搭載が行われ、改番。
- 冷房搭載:屋根上に9000系と同型の冷房装置を3基搭載した。
- ワンハンドルマスコン化:計器周りはブラウンだったり、どこか8000系のような雰囲気が漂う。だたし、ブレーキは7200系アルミ車同様、発電ブレーキ併用電磁直通式ブレーキ(HSC-R)を無理矢理電気指令式のブレーキ設定機で動作させている。
- 内装:オレンジとブラウンが区画ごとに交互に並ぶ。当時の1000系と同等。
- その他:電子警笛の設置やワイパーの交換、室内灯の増設に雨樋の設置など、細かい部分にも手が入っている。
第15編成、7915F
1996年に4両→3両化で7912F - 7914Fから抜かれたサハ7950形3両を組み合わせて組成された編成。電装化についてはVVVF制御装置の素子にはIGBTを使用、先頭車化改造については1000系に似たデザインの顔にした。2010年廃車。
十和田観光電鉄7700系
先述の東急7700系の譲渡は、後述の養老鉄道への譲渡決定まで長らく十和田観光電鉄一社への3編成のみに留まっていた。2002年に中間車を廃車にして先頭車のみの2両編成3本が移籍したが、現在は十和田観光電鉄の鉄道事業廃止に伴い、車籍は抹消されている。
養老鉄道7700系
最後まで東急線内に残留していた東急7700系の養老鉄道への移籍が決定。3両編成3本、2両編成3本が養老鉄道に老朽車両置き換えのために譲渡されることとなり、今後30年は現役で運用されることとなる(注:すでに経年50年の車体であるうえ、置き換え前の車体に比べて5年古い※)。内装変更や一部編成の塗装変更を行い2019年運行開始。
※ただし、上記の「改造内容」の項にある通り、機器類が更新されている。
名古屋鉄道7700系
詳しくは名鉄7700系の記事を参照。