路線データ
路線延長 | 13.8km |
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軌道間 | 1,067mm |
駅数 | 17駅 |
複線区間 | なし |
電化区間 | 全線直流電化(600V) |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
最高速度 | 70km/h |
概要
北陸鉄道の現存する路線のうちの1つ。他線と接続する駅はJR北陸本線西金沢駅のみ。浅野川線以上にローカル線と化しており、利用者は少ない。鶴来駅~加賀一の宮駅が2009年に廃止されたのは記憶に新しい。
浅野川線とはもともと鉄道会社が異なっていたため、線路はつながっていない。一方で、浅野川線との直通運転が何十年も議論されており、香林坊や武蔵ヶ辻などの金沢市街地を通る路線の建設が検討されていた。地下線方式、あるいはLRT方式が有力であった。利用者の減少に加えて車両や施設の老朽化もあり、鉄道用地をバス専用道路に活用したBRT転換の話も出ていた。
現存する区間については、鉄道施設の維持経費の一部を沿線自治体が負担する「みなし上下分離方式」とする方向で決着。また保有する車両については、「現行の7000系列の部品が古い」「規格に合いそうな中古車両が見つからない」との理由で新造車両への代替も計画している。
駅一覧
以前は準急列車の運行があったが、現在はすべて普通列車。ワンマン運転。
駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
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野町 | ||
西泉 | ||
新西金沢 | JR北陸本線(西金沢駅) | |
押野 | ||
野々市 | 1955年まで松金線(松任方面)が分岐していた | |
野々市工大前 | ||
馬替 | ||
額住宅前 | ||
乙丸 | ||
四十万 | ||
陽羽里 | ||
曽谷 | ||
道法寺 | ||
井口 | ||
小柳 | ||
日御子 | ||
鶴来 | 1980年まで能美線が分岐していた |
廃止区間
白菊町~野町間
駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
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白菊町 | 1970年貨物駅化。1972年廃止 | |
野町 |
鶴来~加賀一の宮・白山下間
(ここでは石川線と直通運転していた金名線の各駅も含める)
駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
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鶴来 | 石川線(野町方面) | |
中鶴来 | 2009年廃止 | |
加賀一の宮 | 2009年廃止。ここから先は金名線(1984年休止、1987年廃止) | |
手取中島 | ||
広瀬 | ||
瀬木野 | ||
服部 | ||
加賀河合 | ||
大日川 | ||
下野 | ||
手取温泉 | ||
釜清水 | ||
下吉谷 | ||
西佐良 | ||
三ツ屋野 | ||
白山下 | これより先越美南線の北濃駅まで路線を伸ばす計画があった。後述。 |
在籍車両
7000系
もと東急7000系。北鉄入線に際し600V化と台車交換が行われた。
7000形:2両編成1本。非冷房のまま入線。
7100形:2両編成2本。入線に際し冷房改造を行った。
7200形:2両編成2本。種車は中間車で、入線に際し先頭車化改造と冷房改造を行った。すごく平面顔で、72です・・・
7700系
もと京王3000系。2両編成1本。北鉄入線に際し600V化と台車交換が行われ、モハ7700形に電動車化、パンタグラフ取り付けを行い入線。機器類は先述の7000系と同じとした。両開き扉。
ED20形
除雪用の電気機関車。冬以外は鶴来駅隣接の車庫に留置されている。
実は1938年に大阪の工場で作られた、北鉄現役最古の鉄道車輛。
元々は貨物列車牽引に使われたが、1976年4月に貨物列車が廃止されたため、除雪専用に転職している。
なお、モーターを取り替えたり台枠と車体を伸ばしたりしている。
DL7形
軌道モーターカー。鶴来車庫の入れ換え用。ロータリーヘッドがあるので雪深い時の除雪にも使用。JR西日本から譲ってもらったもの。
金名鉄道の延伸計画について
金名鉄道は金沢から鶴来方面へ向かう石川電気鉄道(現石川線)と鉄道省が建設中の越美南線を結ぶことで名古屋と金沢を結ぶ鉄道会社になるとして投資家からの資金を集めていた。そのルートは現在の白山スーパー林道のルートをトンネルで抜け白川村と庄川村(現在でいえば雛見沢村のモデルとなった御母衣ダム辺り)を通り北濃経由で美濃白鳥へ至るというもので当時の技術では難しいものだった。
最終的に1984年に路線休止、1987年の廃止によって鉄道としての夢は潰えたものの、同年7月には北陸自動車道経由で高速バスが開設され、別の形で北陸鉄道名古屋進出を果たしている。
さらに2023年2月からは従来の北陸道経由に加えて東海北陸道・白川郷経由で本計画により近いルートの高速バスが名鉄バス・北陸鉄道により開設される。
但し代替バスの河原山線の岐阜県延伸は1977年の白山スーパー林道開通以降も現在に至るまで実現していない。