通称レイン将軍(General Rain)、正式名はレイン・シルヴェス(Rain Silves)。
海外ケモナー間で高い人気を誇る日本産のSF世界観シェアワールド及びその原作となるウェブ漫画「ビロウス」に登場するキャラクター。
北方サーガルの女性で、サーガル族のキャラクターの中でも最も有名と思われる。
しかし有名すぎるあまりに、後述するレイン将軍特有の性格や特徴などがサーガル族という人種全体の特徴だと誤解されるケースが国内外問わず多発していた。
突然変異による金色の瞳を持ち、通常のサーガル以上に巨大で強靭な体をしている。基本的には熟女キャラとして知られている。(ババアやBBAは公称。)
幼い頃に母親からの虐待もしくは力を授けるための呪術的儀式として舌の先を切られているためヘビ舌をしており、目尻から下顎にかけて涙跡のような赤い戦化粧を施している。
若い頃から中年くらいまでは普通のサーガル同様のツートーンカラーだったが、晩年にかけて更に巨大化したと同時に全身が白髪になり、最終的には巨大な白いもさもさの塊になってしまう。通称:白もふ(The Fluffy)。
人物像
傲慢で欲望に忠実、残虐かつナルシストであり非常に図々しくて常に偉そうな暴君。食べることが大好きで、特に美しい少年(主に同じサーガル族の)に目が無い。そして風貌の印象からの期待を裏切らず、バケモノ的に強いため戦場に出るとほぼ無双状態である。
このような性格から4chanなどの海外の画像掲示板などではレイプ(逆レイプ)の代名詞として局所的に流行ったことがある。(このネタによって、サーガル族が全てレイン将軍のように凶暴で子供を食べるのが好きな残酷な種族だという偏見や誤解も海外中心に浸透してしまったが、実際にはレイン将軍以外の普通のサーガルは善良な一般市民である場合のほうが多い。)
主なセリフや口癖は
「わしはレインさまぢゃ!良い子も悪い子も寝ない子も丸呑みぢゃ!」
「うまそうぢゃのおぉぉぅ!!」
「○○の土地が欲しいのぢゃーーーーーーーー!!!!!!」
など。
経歴
「惑星タル」北方の貧しい集落に生まれ、突然変異による金色の瞳のために母親からも他の村人からも酷い虐待を受けて育った過去を持つ。やがて村ぐるみの虐待に耐え切れなくなり母親を含む村人全てを虐殺、唯一の味方であった弟だけをつれてタリクシアン植生の森に逃げ込むが弟は間もなく病死、その後森で出会った白いオオカミ(※タリクシアン生物におけるオオカミであるため、地球のオオカミとは姿形は全く異なる)に育てられ、狼少女として強く逞しく育つ。
その後再び北方の村に姿を現し、その強靭な強さと優れた戦術を村人達に見せつけ、それまで恐ろしい森の生物に長年怯えて暮らしていた村人達から圧倒的な指示を得て一気に統制者に上り詰める。そして北方全土を「シーグの地」として統一、レイン将軍の名を世界に轟かせる。
やがて増長した征服欲により惑星タル全土をこの手にしようと、東部のレオノの地や西部の地などへの侵略を開始。北西部に住んでいた西方サーガル達はレインに全身で刃向ったため大虐殺され、南部の大都会「ゴールドリング」に避難した極僅かな生き残りの人々を除いて西方サーガルは事実上絶滅してしまう。その頃のレインにはかつてのような北方の地の救世主として慕われていた面影はどこにもなく、ただの強欲な独裁者と成り果てていた。
その後南部の黄金の都、ゴールドリングをなんとしてでも手にしようと数十年に渡って奮闘するが失敗。その間も奴隷達をこき使って暴飲暴食を続けていたためブクブクと太り、突然変異による巨大化とも合わせて身動きがとれなくなるという無残な姿に成り果る。
最終的には自分の子供に起こされたクーデターによって身柄を拘束、ゴールドリングの刑務所へ収容され、皮肉にもその手にしようとしていたゴールドリングの地の獄中にて老衰で息を引き取る。
家族関係
母親
設定上にのみ存在するため明確なビジュアルはないが、非常に信心深く、それ故に突然変異で金色の瞳を持って生まれたレインを集落包みで酷く虐待していたという。レインが集落を抜ける頃に他の村人と同時に殺された。
弟
設定上にのみ存在するため明確なビジュアルはないが、病弱で美しい弟だったとされる。虐待されるレインをよく庇っており、村にいた頃のレインの唯一の味方だったと思われる。レインが母親含む村人を皆殺しにした際に共に村から脱出したが、元々病弱だったためレインと逃げ込んだ森で間もなく病死してしまう。レインが美しい少年に異様に執着する原因であると言われている。
ジャク
青緑色の毛をした美しい北方サーガルの少年。レインの保護下にある「子供」の一人だが、実子かどうかは不明。
一応関係上は母親であるレインとは打って変わって非常に真面目で礼儀正しい性格をしており、母の暴挙に関してどう思っているかは定かではないが少なくとも至ってまっとうで知的な性格をしている。
サーガルらしからぬ知性と落ち着きを持ち、学問や読書に興味を示しているため、レインとは違った方向で「普通のサーガルとは違う」存在である。
しかしかなりの毒舌家でもある。
デザイン
ビロウス世界観には新旧のバージョンや没化した案などがあるため、それに沿ってデザインも変化している。
新設定
歳を重ねるごとにどんどん巨大化しているため全体的に骨太な印象。「幼い頃、母親からの虐待で舌の先を切られた(もしくは力を授ける呪術的儀式として自ら切った可能性もある)」という過去が存在するため、ヘビのように割れた舌をしている。
高齢化に応じて巨大化(これも突然変異によるもの)と共に全身白髪化し、晩年には通称白もふこと全身真っ白な姿となる。
旧設定
舌先は割れていない。現在の姿に比べるとそれとなく若々しい。
没デザイン
2008年頃に行われたサーガル族の実験的かつ一時的なデザイン変更として臀部に羽根や胸に人間の女性同様のおっぱいなどが描かれていた。このデザインは結局のところ没化しているため、現在のデザインには羽毛もおっぱいも存在しない。
歴史と海外人気
2004年頃に「2ch獣」というケモノ絵を専門とした日本のお絵かき掲示板(現在は消滅)にて、ビロウスの原案およびビジュアルデザイナーであるミック小野氏(当時は「ベルクート」というHN)が頻繁にレイン将軍のイラストを投下していたため、当時の住民の間でも人気の高かったキャラであった。
この頃に投下されていたイラストがどれも絶妙にインパクトの高いものであったため、日本のサイトに訪れていた海外ケモナーにも注目されて一躍人気になり、躊躇なく子供を食うなどの衝撃的なキャラ設定が4chanなどで受けてキワモノ・ゲテモノネタとして流行った。
同時にケモナーの間ではサーガル族自体のデザインが大受けし、レイン将軍というキャラクター以上にサーガルという種族の人気と知名度がほぼ一人歩きしていくまでとなる。
それでも海外のディープなサーガルおよびビロウスファンの間では未だに根強い人気があり、フリーシェアワールドの性質上多種多様なオリジナルキャラクターが作られているビロウス界隈においても、原作に登場する公式キャラクターの中では最も多くファンアートが描かれているキャラと思われる。
pixiv上においては過去にpixivファンタジアに参加していたこともあった。描かれた時期的にはおっぱい付きだった頃のデザインである。