概要
志々雄真実の愛刀。
新井赤空が作った最終型殺人奇剣であり、緋村剣心の逆刃刀・真打とは兄弟刀の関係。
この刀の最大の特徴は、刃全体に施されたノコギリのような極めて細かいギザギザである。
通常、刀は連続使用に伴う刃毀れによって切れ味が鈍ってしまうが、赤空は発想を逆転させて予め刃毀れした刀を作ることを思いつき、一定の感覚で使い続けられるこの刀を完成させた。予め刃毀れした状態のため、切れ味は普通の刀に劣るが、志々雄ほどの達人であればそのようなハンデなど無きに等しい。
更に、志々雄はこの刀のギザギザに染み込んだ人間の脂を利用し、刀身を地面や鞘などで強く摩擦させることで、刀身の一部、或いは刀身全体を発火させることを可能にしており、自身の剣の腕前と合わせた秘剣を編み出している(赤空がこのような使い方を想定していたのかどうかは不明)。なお、幕末に剣心から影の人斬り役を引き継いだ時点で、志々雄はこの刀から発火させることが可能になっていた。
秘剣については志々雄真実の記事を参照。
「剣心再筆」では鍔や装飾に延焼を防ぐための仕組みが施されており、鞘には秘剣に使う火薬を染み込ませた黒革を巻いている。
実写映画版ではギザギザが施されているのは切っ先から30㎝程で、発火能力を有しているのもこの部分のみである。
余談
無限刃は架空の刀であるが、刃ではなく峰側がノコギリになった刀は実在する。
鋸刃造りと呼ばれ、船上で舫い綱などを切る用途に用いられたもので、現在の徳島県にあたる
阿波国の水軍で多く使用された。