概要
我々人類も含む、脊椎(背骨)をもつ動物のこと。脊椎などの内骨格を持ち、これに筋肉を発達させることで素早く移動することが可能であり、総じて体が大きい種が多い。
このうち体温を一定に保つことができる恒温動物は、地球上でも哺乳類と鳥類のみである、とされてきたものの、現在は一部の肉食恐竜やサメ類などに恒温性が提唱されるなど、恒温動物の定義そのものがあやふやになりつつある。
脊椎動物と無脊椎動物
世間の動物分類に対する認識は「脊椎動物」と「無脊椎動物」という二分法が一般的だった。しかし、この二分法は我々人間を中心とした考え方によるものであり、「無脊椎動物」というのはあくまで脊椎動物以外の全ての動物をまとめる便宜上の総称だけである。
実際、脊椎動物は動物界における様々なグループの1つしか及ばない。
具体的にいうと、脊椎動物とは動物界の30個以上の門の1つ、いわゆる脊索動物門の中の3つの亜門のその1つ(脊椎動物亜門)。
動物の生物学上の分類については該当記事も参照。
一覧
おおまかな分類
系統関係
脊索動物 Chordata
┝ 尾索動物 … ホヤ
┕ 脊椎動物 Vertebrata
┝ ヌタウナギ類
┝ ヤツメウナギ類
┕ 顎口類 Gnathostomata
┝ 板皮類【絶滅】 … ダンクルオステウス
┝ 棘魚類【絶滅】
┕ 硬骨魚類(広義)
┝ 条鰭類 … 大多数の魚
┕ 肉鰭類(広義)
┝ シーラカンス類
┝ ハイギョ類