概要
1895年にそれまでのM1980ライフルの後継としてオーストリア=ハンガリー帝国に制式採用されたボルトアクション式ライフル。
8×50R弾を使用し、1895年の生産開始から1918年のオーストリア=ハンガリー帝国の崩壊までに3,000,000挺以上が生産された。
また当時では珍しいストレートプル(直動式)ボルトアクション方式を採用してることで有名。
第一次世界大戦ではオーストリア=ハンガリー帝国の主力小銃として終戦まで使用された。また、一部は同盟国のドイツ帝国やオスマン帝国に供給された。
また、終戦後も二分されたオーストリアやハンガリーの陸軍で使用され、また、第一次世界大戦前から[[[ブルガリア]]やギリシャ、ユーゴスラヴィア等で使用された。
第二次世界大戦が始まると、オーストリアやハンガリーの主力小銃としてナチス・ドイツと戦った。
ストレートプルボルトアクション
ストレートプルボルトアクション方式とは、通常の回転式ボルトアクション方式の場合、発砲後にコッキングする際にボルトハンドルを起こしてからハンドルを引き、戻す際も起こしたハンドルを倒して薬室を閉鎖させる必要があったが、その回転式のボルトハンドルを起こす動作と倒す動作を省くことで、ボルトハンドルの前後動だけでコッキングを行うボルトアクションの方式。その性質から非常に速い速度のコッキングを可能にし、構造からオートマチック(自動式)への改造も比較的簡単だったが、構造が非常に複雑で強度上の問題もあり、ボルトアクション方式の中では非主流。