概要
ソ連から輸入したT-62を北朝鮮がライセンス生産したMBT(主力戦車)。輸入車には天馬号、国内生産車は天馬虎の名が冠せられるが読みはどちらもチョンマホと発音する。
北朝鮮機甲戦力の多くがT-62とその派生型で、天馬号/天馬虎は合計3000両以上生産されたと思われる。現在は生産終了しており、改良を加えつつ運用している。天馬号をさらに改良したのが暴風号である。
派生型
天馬1号
最初の量産型。12.7ミリ機銃がKPV 14.5ミリ機銃に変更されている。
天馬2号
FCS(射撃管制装置)とレーザー測遠器を装備しエンジンを換装して出力向上を狙った改良型。
天馬3号
砲塔に爆発反応装甲、車体側面にサイドスカートを追加。
天馬4号
砲塔前部に爆発反応装甲を装備した他、砲塔を北朝鮮独自のものに変更した。
天馬5号
2010年と2012年の軍事パレードで確認された改良型。5連装発煙弾発射機を追加。砲塔は椀型になり新たな装甲とゴムパッドが追加装備された防御力向上型。
天馬216
2004年から生産が開始されたと言われる。更に改良が重ねられ、MANPADSやその他の電子機器が搭載されている。2017年の戦車兵競技大会で登場した天馬216はAGS-17グレネードランチャーの連装化やシュノーケルの移動などの改良がされている。MANPADSも連装化、遠隔操作式に改良されている模様。
スペック
全長×全幅:9.3メートル×3.52メートル 重量:41.5トン 全高:2.4メートル 乗員:4名
武装:115ミリ砲×1、14.5ミリ機銃×1 最大装甲厚:242ミリ 速度:45km/h