ブレイブバックドラフト
ぶれいぶばっくどらふと
概要
21話終盤に登場した機動救急警察ハイパーレスキューが所有する緊急用可変ウォーカービークル『ドライブヘッド02 レスキューバックドラフト』を『MKⅡ計画』の方針に則り技術部門総出で強化改修したもの。一人乗りの車両『ファイヤーバイパー』もスタイリッシュなフォルムの『ブレイブバイパー』に変更している。
なお前機体に引き続き『バックドラフト』の名称は使われている。
大きな特徴は消火に特化したものが、(江古山の地熱発電所事故による教訓から)溶岩の熱や炎にもコクピット内部にいるドライバーを長時間守り耐えきる様に更に防御能力が上がり、耐震強度によって強固になった鉄骨や外壁を従来の器具では除去不可能と位置付け古典的なハンマーや蟹鋏を標準装備させ撤去する広域破壊撤去仕様へと大幅変更した事に尽きる。楽々と振り回している様に見えるが、他の2体ではひとつを持ち上げるだけで手一杯な為にパワー重視にシフトを移している。
だが、基本的な能力も優秀な為に機能面を全て削除せず、従来装備も状況に合わせ使用する。背部バックパックにはハードポイントが4つ備わっており、長時間の消火に必要な予備のウォーターマグナムやウォーターキャノンを取り付けられる様に工夫されている。
噴射器による消火に巨大工具を中心とした障害物破壊が加わり大きくデザインが様変わりしたが、実際の消防車に障害物破壊の工具が常設されていたり、本来の消防の役割を考えれば、あながち間違いではない。
頭部の熱源センサーは精度を高めた上で小型化し額縦一列に。銀一色だったのが、黒と金の飾りが加えられ、カラーリングもサイクロンと同じく白の意匠も多く取り入れられているが、車輪の本数は以前と変わらない。同様にファイヤートラックやレスキューブルチェーンソーともシンクロ合体が可能だと推測する。
ホワイトクリスタルホープと同時期に改修されたものの、畑違いの装備から本体完成後もOSのアップデートやチューンアップ、生命維持時間を徹底的に上げる為に長期間に及ぶ耐火、耐熱実験を続けられ石油精製プラント『リーガルクラウン』火災から本格的な起動を行った。
28話では暴走した巨大クレーン船『富嶽』を止める為にトランスポーターガイアとシンクロ合体『ブレイブバックドラフトレスキューコマンダー』を用いてタワーマンションの直撃寸前、稼働限界時間ギリギリで停止させた。
この装備を持ってしても突貫破壊の時間が掛かるだけでなく、対WV戦向きではない事も露呈し、火災状況も刻々と変化する事を受け次世代強化型『MKⅢ計画』では最初に再改修される予定であったが、冠水し地盤隆起した現場から撤退する直後に某国から盗み出された光学迷彩機能付き戦闘機の攻撃からクリスタルホープを庇い胴体部分を中破される。幸いにもタイガは無傷で、計画も進行中だった事もあり数日後には無事改修を完了させた。
装備
レスキューブースターハンマー
障害物破壊用に製作された新装備。金槌の後部に4基のバーニアが備えられ、瞬間的に破壊力を上げられる。衝撃波による一撃だけで半径数十mの炎が消し飛ぶ。バックドラフトは片手で楽々と振り回しているが、他の機体では両手を使わないと持ち上げられない位に重い。ファイヤートラックと互換合体した際は設置位置の関係で90度に折れ曲がる。
レスキューグッシャー
油圧式の切断用ツール。蟹鋏ややっとこに酷似し、どんな硬化した物体をも強力な圧力で切り裂き、トレーラーを掴み、引き揚げ作業も可能である。此方もブースターハンマーと同等の重量級ツールである。
ウォーターマグナム
レスキューバックドラフト時に使用されていた基本装備。トランスポーターガイアとのシンクロ合体時にはギガブラスターの上部に取り付ける。場合によってはハードポイントを含め4つ~6挺携帯が可能となる。