ガザD
がざでぃ
『機動戦士ガンダムΖΖ』および『機動戦士ガンダムUC』に登場する、アクシズ(ネオ・ジオン)の量産型可変モビルスーツ。型式番号はAMX-006。
機体概要
グリプス戦役において投入されたアクシズの量産型可変MS・ガザCを改良・強化した機体。
作業用MSから発展したアクシズ初の戦闘用量産機であるガザCは、機体構造の脆さ・航続距離の短さ・運動性の悪さなど多くの問題を抱えながらも一定の戦果を挙げ、その生産性も相まって主力量産機としての立場を確たるものとした。
本機体は、その名の通りガザC直系の後継機として、ガザCの欠点解消と性能向上を目指した機体である。
全体のシルエットはガザCと殆ど変わっていないが、かねてから剛性面での問題が指摘されていた肩部バインダーの接続位置が前腕部から肩部へと変更されるなど、各所で機体構造の見直しが行われている。また、ジェネレータが強化されたことで機動力が改善し、ガザCでは現実的でなかった白兵戦に十分対応できるようになった。武装も増強されており、作業用MS時代の面影はほぼ払拭されている。なお、コックピットは腹部に移され、MA形態時の機首部分にはモノアイが設置された。
ガザCの簡易可変機能をそのまま受け継いでおり、基本構造がほぼ同一のガザCの生産ラインを転用することが容易だったため、元来の生産性の高さを維持できた結果、ガザDは量産機として申し分のない性能を得ることに成功した。
先行量産機3機がシャングリラコロニーに投入されたのを皮切りに、第一次ネオ・ジオン抗争に多数が投入され、抗争末期まで運用された。機体色は青とピンクを基調にしたものと、ガザCに近いピンクと紫を基調にしたものがある。
なお宇宙世紀0096年時にもネオ・ジオン残党軍「袖付き」の間で運用されている様子が確認されている。その際、機体色はジオン伝統のモスグリーンに改められている。
主なパイロットはパンパ・リダ、ビアン、ワイム(ガザの嵐隊)、一般兵。
武装
ナックルバスター
半固定式のジェネレーター直結型メガ粒子砲で、ガザCの物よりも出力が強化されている。なお、砲口はガザCと異なり円柱状である。
ビームサーベル
バインダー内側に一本ずつ格納された白兵戦用武装。性能は標準的。
ビームガン
背部ジェネレーターボックス先端(MA形態時の機首)に装備された2連装ビーム砲。
ミサイルポッド
肩部バインダー内に装備されている連装ミサイルランチャー。
脚部クロー
MA形態時に脚部が変形して展開する格闘武器。
メガ粒子砲
脚部クローアーム内に装備された武装。機首ビームガンよりも可動範囲は広いが、MA形態時しか使用できない。
スモークディスチャージャー
赤色の煙幕を噴射する。『ΖΖ』劇中ではガザの嵐隊がこれを用いた攪乱戦法「ガザ・ストーム・フォーメーション」を披露した。