概要
「楽しいゲームだよクバル。さあ、続けようじゃないか。自分の命が賭かれば、最高の恐怖が味わえるよ?」
身長/222cm
体重/200kg
原初のジュウオウキューブ・キューブホエールのデータが入ったメモリーディスプレイを使って地球のパワーを取り込み、より戦闘に適した姿へ変貌を遂げたジニスの姿。
下半身は上半身との釣り合いが取れたサイズになった上、背中には神々しいシルエットと禍々しい意匠を持った一対の翼が生え、強化前とは段違いの機動力を得ている(翼を背中へ収納する事も可能)。
両腕を刃へ変化させ、翼で自由自在に飛び回りながら腕からの斬撃で敵を切り刻む、大量の光弾を撒き散らして爆撃する戦法を披露し、余裕かつ楽しげな態度で次々とクバルの作り出したコピーやジュウオウジャー達を圧倒。瞬く間にクバルを絶望と恐怖のどん底に陥れた(※考案者自身が示した、正真正銘のブラッドゲームの有様と言える)。
対象に直接、自らの細胞のエネルギーを取り込ませての巨大化も可能。
この姿でクバルの反逆を返り討ち、その心を圧し折った後サジタリアークへ帰還。42話ではそのクバルが恐怖で錯乱しながら破れかぶれで行うブラッドゲームを観戦、クバルの敗北・戦死時は「楽しめた」「面白かったよ、クバル…」と呟いた。
その後、「クバルの反逆劇以上に面白い物を見せないとブラッドゲームの勝者とは認められない」とアザルドを焚き付けて行動させるが、そのアザルドがジュウオウキューブをその身に取り込んでいた事を知ると、これまでに全く見せていなかった“動揺”を現した。
ただこれは、かつて自分が拾い上げ、不完全な形で封印を解いたアザルドが真の姿に戻る事への“期待”や“喜び”の混ざった物らしく、45話でそれが果たされアザルド・レガシーへと変貌した際はあからさまに動揺するナリアを傍らに心底嬉しそうな態度を見せた。
ところが、完全復活したアザルドは彼に対し無遠慮を通り越して不遜な態度を取り、“対等宣言”までする始末。特に「俺を楽しませろ」などという傲岸な台詞に気を悪くしたジニスは、アザルドとジュウオウジャーの戦いを見物しつつ、その裏でナリアに命じ、バラバラにされて再生時に露出したアザルドのコアへメダル複数を投入。“チェーンコンティニュー”で意思と記憶を消して巨大化させる事で、前話での喜び方が嘘の様にアザルドをあっさり切り捨ててしまった。全ての生命を見下して玩具扱いするジニスにとっては、“対等の遊び相手”など存在してはならないのであった。
そしてアザルドがジュウオウジャーに敗れ去った事で、地球への来訪時に率いていたチームリーダーは全滅。『今回のブラッドゲームはドロー扱いにして地球から離れましょう』とナリアは進言するが、ジニスは「それではつまらないよ」と返し、遂に自ら本腰を入れてブラッドゲームを行う事を決める。
47話で、第10話以来の立体映像越しに姿を現し、全ての地球人に『最後のブラッドゲーム』を宣言。その内容はサジタリアークの中心を貫いていた矢を地球へ射出、それが大地に突き立つやその頂点に付いたケーブルから自身の細胞エネルギーを宇宙船を通して地球に注ぎ込み、地球を破壊しようとする最悪のゲームだった。
注いだエネルギーの余波で、矢周辺に激しい爆発が巻き起こり、一刻も早く止めなくては地球が吹き飛んでしまう。
それを止めようとするジュウオウジャーには、このゲームの為だけに大量生産した量産型ギフトを惜しみなく差し向け、更にはナリアまでもジュウオウジャーとの直接対決へ投入する。
しかし、自分達が“『王者』の集まり”である事を確信して団結するジュウオウジャーには、最早数に物を言わせた力押しは通用せず、それらをワイルドトウサイドデカキングであっさり一掃された上で、宇宙船と矢を繋ぐケーブルを攻撃される。
それでもケーブル自体は頑丈で、ワイルドトウサイドデカキングをもってしても壊せなかったが、ならばとジュウオウジャーはワイルドトウサイドデカキングでケーブルを掴み、コクピット内で野生解放してジューマンパワーを極限まで引き出し、ケーブルごとサジタリアークを地球へ引き摺り落とした。似た様な事を自分が作り出したジュウオウザワールドが行っていたが、まさか自分もやられるとはジニスも思わなかっただろう。
あまりに予想外過ぎるこの事態に、さすがのジニスも動揺する中、地球へ引き摺り落とされたサジタリアークは矢ごと大爆発。遂に勝ったと喜びかけたジュウオウジャーであったが、「悪いね、ゲームのクリアはまだお預けだ」と言いながら、ジニスは無傷のまま爆炎の中から姿を現した。