概要
ヴァリガルマンダ(Valigarmanda)は、ナルシェで発見された「氷漬けの幻獣」である。
物語の鍵を握る幻獣の1人で、巨大な鳥と爬虫類が融合したような姿をしている。
幻獣の中でも強力な部類の者らしく、1000年前の魔大戦が終わった後は自らを氷で封印していた。
彼(?)が氷漬けの状態でナルシェの炭鉱から発見され、それを狙って帝国が侵攻してくるところから「FFVI」の物語は始まるため、最序盤は非常に重要な幻獣として扱われる。
序盤に幾度か重要なイベントに絡むものの結局氷の封印はとけず、中盤以降はかなりの期間にわたってほとんど出番が無い。
しかし、世界崩壊後にナルシェを再訪したパーティーとの戦いを経て、氷の封印が解かれたことによりついに覚醒し、世界に満ちた禍々しい波動を感じ取ったことで「1000年経ってもまだ魔大戦が続いているのか?」と、幻獣の力の結晶である魔石を携えるパーティ達に問いかけてくる。
すぐに魔大戦「は」とっくに終結しているとわかるが、それでも戦乱を繰り返す愚かしい世界を嘆きつつ、その愚かな戦いに終止符を打つべく行動しているパーティたちの心を信じ、自らも魔石化して力を貸してくれることになる。
物語のある意味発端となった幻獣であるため最序盤は非常に大きな存在感を誇るものの、それ以降は長いこと放置状態が進み、待望の魔石を手に入れることが出来るのは物語後半にあたる世界崩壊後…と、正直言って(その見た目通りに)竜頭蛇尾な扱いは拭えないのが残念なところである(これはティナの父親にも同じことがいえる)。
北米版では、名前の綴りが「Tritoch」に変更されている。
間違えやすいが「ヴァリガルマンダ」であり「ヴァルガリマンダ」ではない。
魔石「ヴァリガルマンダ」
上述の幻獣が魔石化したもの。
装備することで取得できる魔法は「ファイガ」「ブリザガ」「サンダガ」の3つで、炎系・氷系・雷系の3属性の最上位魔法をいっぺんに取得できる。
特に「ブリザガ」と「サンダガ」はこの魔石でしか取得できないため重要である(「ファイガ」のみ魔石「フェニックス」でも取得可能)。
ただし、いずれも習得倍率は「×1」なので、複数のメンバーに取得させるならばある程度の根気が必要になってくる。
個別の召喚魔法は「トライディザスター」で、炎・氷・雷の3属性をもった攻撃を繰り出す大技。
当然威力も高い…のだが「炎・氷・雷のいずれかの属性を吸収できる敵には逆にHPを回復されてしまう」という致命的な欠点があり、ゲーム後半は吸収属性持ちの敵が多数登場することもあり、実際には使いにくい部類の召喚魔法である。どうしてこうなった…。
なお、魔石装備時のレベルアップボーナスは「魔力+2」と召喚魔法とは逆にかなり有用なため、レベル上げの際には重宝する。