ロニ・ガーベイ
ろにがーべい
CV:伊瀬茉莉也
人物像
ヨンム・カークスの部下であり、彼を第二の家族として慕うジオン残党所属のニュータイプ。階級は少尉。
実父を地球連邦軍に殺された事に対する復讐のために大型MAシャンブロに搭乗する。
アクシデントによって地球連邦政府中枢議事堂が設置されているダカール市近郊の砂漠地帯へ降下してしまう事となったガランシェールの存在をカモフラージュするため、同じく残党軍である「袖付き」の要請に応え、ダカールを強襲する。この襲撃において守備隊MSと共に議事堂を破壊したのだった。
その後、La+プログラムの示した地点であるトリントン基地の基地機能を無力化させる作戦を、最後に残った各地のジオン残党全の戦力を投入し、バナージ・リンクスを交えて敢行する。
この襲撃において、近郊市街の軍事関連施設を担当していたロニはしかし、シャンブロに搭載されたサイコミュの暴走によって、市街地――民間人避難施設も含めた、最悪の無差別殺戮行為を始めてしまう。
この事態を看過できず、命令を無視してユニコーンガンダムで出撃したバナージと対峙し、一時は自分自身が哀しみの連鎖を繋いでしまう意味を胸に刻むも、トリントン基地襲撃の指揮を執っていたカークスの戦死を感じ取った事により、今度こそ憎悪を押さえつける事ができなくなり、シャンブロの大口径メガ粒子砲を、ユニコーンとその背後の市街に向けて照射。更に甚大な被害を生んでしまう。
それでもなお説得を続けるバナージだったが、ロニの哀しみを受け止めるには至らず、最期はカークスの遺した思念の優しさに触れ、メガ粒子砲の照射と時機の操るリフレクター・ビットでのメガ粒子砲の無効化という、相反する感情をそのものを機体に反映させる。この間隙を突いて、ユニコーンガンダムからビームマグナムを奪ったデルタプラスの一撃をコクピットに受け、どうにもできない哀しみを抱えたまま戦死したのだった。
ユニコーンガンダムという絶大な“力”を持ちながらも、被害を拡げ、ロニを救う事すらできなかった己の無力に、バナージはただただうずくまり、嗚咽を漏らし続けるしかなかった。
小説版
本編であるアニメとは大きく設定が異なっているキャラクターの一人。
これは、制作側がアニメーション化するにあたって「バナージに、「知り合いだから救う」という偏った行為をさせたくないと考えたから」としている。
ドバイの末裔にしてガーベイ・エンタープライズの会長(アニメでは元ジオン軍人の資産家)であるマハディ・ガーベイの娘。18歳。褐色の肌にエメラルドの瞳を持つ少女。
ダカールを訪れたバナージとジンネマンの案内役を務め、父であるマハディの思想に賛同しながらも子供好きで根の優しい少女として描かれた。
父兄弟とともにLa+プログラムを発動すべくシャンブロに搭乗しダカールを火の海に変えるが、サイコミュからのフィードバックによって父に服従できなくなり、殺戮に酔いしれるマハディを止めようとするが彼に射殺されたが、彼女の思念がバナージを導きシャンブロを止める切欠となった。