概要
特殊部隊「サーカス(Thou-Cus)」が運用する「サウザンド・カスタム」シリーズの1機に数えられるモビルスーツ。パイロットはラーザブ。
ビーム兵装とビーム・シールドの運用に特化した宇宙世紀150年代の死角を突くコンセプトの下に開発された大型モビルスーツ。
小型ミサイルを大量に搭載した機動ミサイル砲台という赴きの機体であり、その外観は土偶に喩えられる。
搭載されているミサイルは遠隔誘導装置などのシステムが内蔵されておらず(内蔵していたとしてもミノフスキー粒子散布下ではさして役に立たない事から最初から切り捨てられているとも)、極端なまでに小型化されており、大量に搭載出来る反面威力こそ大した事は無いが、その中には一定の割合で軌道を変え、反転や旋回運動を行うものが含まれている。
これは、ビームに対する防御を想定した同世代の機体が、曲線を描くように飛翔する兵器に対して脆弱であるという結論に至ったが故の装備であり、全身をビーム・シールドで覆うような機体でなければ本体への被弾は免れない物である。なお弾倉の切り替えにより弾種の切り替えも可能。
前述の通り、ミサイル自体にモビルスーツを撃墜するだけの威力は無いものの、ミサイルによる被弾で機動力を喪失した機体は、攻撃を回避する事が出来ない為、腕部に搭載されたビーム・サーベルで確実に撃墜される。
また、その運用コンセプトから自分の攻撃に被弾する事を想定しており、強靭な防御装甲を有しており、また両腕にはビーム・シールドを搭載している事からサーカスの中でも特に機体本体の防御力に秀でた機体であると言える。
欠点としてビーム・サーベルがマニピュレータの「裏側」に搭載されており、片方の腕でしかサーベルを使用できない事が挙げられる。