概要
CV:佐藤拓也(蒼天の拳REGENESIS)
およそ2000年前に史上最強の暗殺拳「北斗神拳」を創り上げた始祖であり、『北斗の拳』に登場するケンシロウやヒョウ、『蒼天の拳』の霞拳志郎らの先祖でもある。当然ながら、いずれの作中でも既に故人であるが、北斗宗家に由来する地にてその伝説や魂が遺されている。
出生~北斗宗家の後継者として
北斗宗家の血を引く女性・シュメの息子として誕生。
当時、後継者が生まれず血筋が途絶えようとしていた宗家としては待望の男児であったが、その同じ日に、シュメの姉・オウカもまた男児・リュウオウを出産する。高僧たちは「いずれ二人の覇者により天が二つに分かれる」と危惧し、二人の赤ん坊を狼の群れの中に一晩晒し、生き残ったほうを後継者とすることを決定付ける。
不治の病により余命幾許もないシュメは、せめて我が子だけでも長生きしてほしいという願いから、その晩ひと目を避けてシュケンを狼の巣から連れ出し逃亡するが、間もなく高僧たちに取り囲まれてしまう。妹・シュメの想いを知ったオウカは、高僧たちにシュケンを後継者にすることを懇願し、自ら断崖へと身を投げ出してしまう。その行為に心打たれた高僧たちは、二人の母親の遺志を尊重し、どちらの赤ん坊も殺さず、シュケンを後継者に選んだ。
後に北斗神拳を創始したシュケンは、上述の経緯から、母の愛を知らず苦心する宿命を背負ったリュウオウの一族を哀れみ、自身の子らに「リュウオウの血に愛を説くことが我が一族の使命である」と後世代に伝えたという。