概要
東方Projectに登場する四季映姫・ヤマザナドゥの二つ名の一つ。
稗田阿求著による「幻想郷縁起」における四季映姫の記述に見られる(『東方求聞史紀』)。同種の二つ名に初登場時のものである「楽園の最高裁判長」がある(『東方花映塚』)。
四季映姫はその二つ名の指す通り、生あるものの輪廻転生を管理する機関である「地獄」及びその機関である「是非曲直庁」における裁判官である「閻魔」の一人である。是非曲直庁には所謂裁判官としての閻魔の上位に10名の閻魔王がおり、閻魔王と裁判官らが「閻魔」と分類される。
多数ある閻魔の中で四季映姫は、東方Projectの主舞台である幻想郷を管轄している。
また四季映姫は是非曲直庁に閻魔として勤める傍ら、自身が審判を管轄する幻想郷へと出かけることがある。その目的は主に地獄に堕ちそうな魂に警告を与えて生前の段階で悔い改めさせ、改善をもたらすよう説教をすることである。
ただしその説教の際にはその者の改善が目的であるためか、地獄で将来的に受けることになりかねない懲罰については多少誇張しているという(阿求、「幻想郷縁起」)。
嘘も方便である。
「最高裁判長」というともすれば威圧感のある、縁遠い印象を与える二つ名ながら、四季映姫の実際のところには管轄先の現場に顔を出し、そこで真正面から他者を指導するアクティブで他者想いな一面もあるのである。
阿求によれば四季映姫は幻想郷では有名で、永く生きる妖怪は一度はお世話になっているそうである。
また阿求は四季映姫について、まっとうなことを言うまっすぐな性格であるため妖怪からは嫌われるが、同時に真っ当に生きる人間であればこれほど強い味方もいない、ともしている。
本二つ名は『東方三月精』(第四部)においても四季映姫の二つ名として登場しており、この際は映姫同様地獄に関わる存在であるヘカーティア・ラピスラズリがクラウンピースを幻想郷に派遣した意図について冷静な判断と同時に人情味のある可能性も指摘している。