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ニシマツカサトカゲの編集履歴

2018-06-04 00:55:29 バージョン

ニシマツカサトカゲ

にしまつかさとかげ

ニシマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa rugosa)は、爬虫類 爬虫綱 有鱗目 トカゲ科マツカサトカゲ属マツカサトカゲ種に分類されるトカゲの一亜種。日本ではニシマツカサトカゲ、もしくはマツカサトカゲルゴッサと呼称される。マツカサトカゲの基亜種である。対になる亜種はヒガシマツカサトカゲアスパー。

概要

ニシマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa rugosa)は、爬虫類 爬虫綱 有鱗目 トカゲ科マツカサトカゲ属マツカサトカゲ種に分類されるトカゲの一亜種。日本ではニシマツカサトカゲ、もしくはマツカサトカゲルゴッサと呼称される。マツカサトカゲの基亜種である。対になる亜種はヒガシマツカサトカゲアスパー。

英名

  • Sleepy Lizard(ねぼすけトカゲ)
  • Pinecone Lizard(マツボックリトカゲ)
  • Shingleback skink(小石だらけの背中のトカゲ)
  • Stump-tailed skink(切り株しっぽとかげ)

 

本亜種の分布

オーストラリア連邦 西オーストラリア州の南西部

森林・林・乾燥した荒れ地に生息する。


本亜種の形態

成体で40センチメートル以上に成長する。

舌は濃い青紫色。口腔内は明るいピンク色。

普段はおとなしいが危険を感じると口を大きく開け舌を出して威嚇する。

太陽の紫外線下では敏捷に行動する。

体色による分類頭部の色胴体の色備考
ノーマル薄いオレンジに色づくものが多い白にグレーのまだら模様
パラーラ薄いオレンジに色づくものが多い白と赤茶色のストライプ希少亜種のシャークベイパラーラとは別物である。
レッドトップ朱赤白・朱色・黒のトリカラー高額種

ヒガシマツカサトカゲとの違い両目の距離顔の印象尻尾の形色の違い
ニシマツカサトカゲ両方の目の距離が短い顔が面長で先がややとがる怒ったような怖い印象がある。下あごの方が大きくややしゃくれたような形状しっぽは細長く先がとがる。ベースカラーが白でそこに様々な色がのる。
ヒガシマツカサトカゲ両方の目が離れている顔が童顔でかわいい印象がある。尻尾は紡錘状に肥大する黒っぽい個体が多い

脱皮を繰り返し成長する。


顱頂眼【ろちょうがん】がレンズ状に発達している。

雌雄の判別

個体差が激しく外見上から雌雄判別することは困難である。

オスは鼻筋が太い・メスは鼻筋が細い鼻筋の細いオスが存在する。雌雄は関係ない。
オスは頭が大型化する。エラがはっているのがオスである頭部の小さいオスが存在する。頭の大きさや形は雌雄は関係ない。
色がはっきりしているのがオスである色の違いは生息地の違いと個体差であり雌雄は関係ない。
尻尾が太く長いのがオスである栄養状態で尻尾の形状が変化する。亜種によって尻尾の形状が異なり個体差もあるのでこれをもってして雌雄判別はできない。

ポッピングは強い力で絞り出すためしっぽや背骨を損傷する可能性があるので避けるべきである。ブローピングも怪我の危険があるため行わない。

分類

Tiliqua rugosa rugosa


生態

草原・森林や荒れ地などに生息する。

昼行性だが昼間から眠って過ごすことも多い。(出典:英名のSleepy Lizard(ねぼすけトカゲ)の由来となっている。)

食性

雑食性で何でもよく食べ昆虫、カタツムリ、動物の死骸、花、果実などを食べる。


飼育下では小松菜・サラダ菜などの野菜・ピンクマウス・生肉類・ドッグフード・キャットフード・爬虫類用の人工飼料・コオロギ・バナナやミカンのような果物など何でもよく食べる。


繁殖について

繁殖様式は卵胎生。1回に1頭まれに2頭の幼体を産む。

現地の立て看板やドキュメンタリー番組によると一度カップルが成立すると生涯相手を変えないとされている。

 自然下では春に植物質のえさを食べて栄養をたくわえ、食料の乏しくなる夏から秋にかけては食事量が少なくなり冬眠する。

冬眠明けの早春に出産ピークを迎える。

親の半分ほどのベビーは、春の間にたくさん食べ、厳しい夏の天候に耐えられるように大きく成長する。

人為繁殖について

不明な点が多く確立されていない。他のトカゲ同様少しクーリングさせることで繁殖活動が活発化することは知られている。性成熟に何年かかるかなど不明な点が多い。

飼育下でも低温下では冬眠する。高温多湿にやや弱い。

飼育下での寿命は10年~30年(ただし自然下での寿命は不明)


人間との関係

動物園や水族館で飼育されたりペットとして飼育される。人為的な繁殖は非常に難しい。現地の立て看板やドキュメンタリー番組によると動きが緩慢なので現地では自動車にひかれて死亡することが多い動物の一つとなっている。オーストラリアでは動物の輸出入を厳しく禁止しているため高額で入手しづらい爬虫類の一つとなっている。性格はおとなしく人にもよく慣れ丈夫で飼いやすい個体が多い。

飼育方法

水槽

ベビー単体なら45センチ~60センチ水槽。

成体なら60~90センチ水槽で飼育が可能である。大型種であるが尻尾と手足が短いため比較的コンパクトに飼える。

比較的おとなしいトカゲであるがはげしくかむ個体、気性のあらい個体などもいるため個体同士の相性もあり単体での飼育が望ましい。オスメスペアであっても繁殖期以外は別で飼う。

大きなシェルターは必要ないが隠れる場所を用意する。もぐりこめるように布状のヤシガラシート・新聞紙などでもよい。

床材

ヤシガラを使用する。もぐる・ほるが好きなトカゲなのでペットシーツはよくない。目に刺さる牧草や、においのある猫砂なども避ける。

ライト ・日光浴

スキンクなので紫外線要求量は高くないがクル病予防のため80~100WのUVライトをつけてやる。 食後のバスキングは行わない個体も多いが用意して温度勾配をつける。

晴れている日は5~10分の日光浴をさせてあげられればなおよい。(日光浴中は熱射病にならないよう、猫やカラスに襲われないように目を離さないこと)

秋~冬~春は底面ヒーターで水槽の底半分の面積を保温する。

小松菜・サラダ菜・サニーレタス・チンゲン菜などの野菜・ピンクマウス・生餌(イエコオロギ・フタホシコオロギ・ミルワーム・デュビア)肉類、ゆで卵、爬虫類用の人工飼料、ドッグフード・キャットフードなど何でもよく食べる。

乾燥系のえさ(乾燥コオロギ・乾燥ミルワーム・煮干し・干しエビなど)もそのままバリバリ食べるので常温で保存がきき便利である。

水入れを用意する。水入れから飲まない個体もいるのでスポイトで飲ませる、水でふやかしたフードを与える、野菜や果物を与えるなど、脱水予防に常に留意する。

温度管理

飼育温度は20~28度が適温。バスキングスポットは32~35度程度。

16度以下になると活動・食欲がおちるので冬は注意する。(保温のし過ぎに注意)

日本の夏はマツカサトカゲには酷なのでエアコンで対応する。

温浴はほとんどの個体が嫌がりストレスになるので頻繁に行わない。

便秘の時や脱皮前後など限られた場合のみでよい。

出典

学習研究社刊行 学研の図鑑 「爬虫・両生類」1973年版 カラー38ページ中段

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別名・表記ゆれ


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