スマホ向けアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」のキャラクター、漣ジュン×七種茨のカップリング。
※この記事はメインストーリー第二部、雑誌B’s-LOG2018年7月号掲載インタビュー、及び各々のキャラストの内容と部分的なネタバレを含みます。
※今後もし原作において彼らに追加の言及などがあれば、ジュン茨が好きな皆さまの手によって、この記事に自由に愛ある編集を加えていただければと思います。
概要
2人はそれぞれ巴日和率いる『Eve』と乱凪砂率いる『Adam』に所属しており、両者の合同ユニット『Eden』のメンバーとして、メインストーリー第二部(キセキシリーズ)において『Trickstar』と対決する。
一見して性格は正反対であり、直接の関わりを持つシーンも比較的少ないジュンと茨……だが、その一方で彼らには、キャラクター設定上似通った点が少なからず見受けられる。
- 同い年の2年生かつ身長体重がほぼ同じであること。
- それぞれ凪砂と日和の従者的立ち位置であり、『Eden』衣装もタイや袖の形が揃いのデザインであること。
- 敬語口調で話しながらも、お互い下の名前で呼び捨てにしていること。また、本来は2人とも比較的粗雑な言葉づかいであるらしい描写が見られること。
- ストーリー中でジュンは「ハイエナ」、茨は「毒蛇(どくじゃ)」と、それぞれ動物に形容されていること。
等々。
よく似た体格に彩度明度の近い藍とマゼンタの髪色もあいまって、『Eden』の花形2人の傍らにささやかなシンメトリーを成しているようでもある。
また、ジュンと茨の共通点は上記のような表面的なものに留まらない。
彼らがアイドルになったいきさつは、ジュンは実の父親の、茨は自らの血のルーツにあたるとある人物の大きな影響によるものだと第二部「SS(ウィンターライブ)」及びジュンのキャラスト「呪いの落胤」において明かされている。
つまりジュンと茨は、己で選択しようのない「血」という要素に生きる道を運命づけられながらも、現在は自らの意志によってステージの上で生き歌い踊っているアイドル同士なのである。
関係性について
さて、こんな彼らの間柄についてだが、『SS』参戦の前と後とでは大きく異なっているようだ。
「オータムライブ」前時点での『Eden』メンバー4人の様子を描いた茨のキャラスト「毒蛇の舌」においては、茨の「自分たちも親しい友人になりませんか?」という呼びかけに対し、ジュンは「仲良くなりたいなら、もっと本音を晒してほしいもんですねぇ」と距離を置いた対応をしている。
それもそのはず、日和が「毒蛇」と形容する通り、この頃の茨は『Eve』の二人にとってあまり信用できない怪しい人物像として捉えられていたようである。また茨による上記の歩み寄りは表面的な口先だけのものであるようにも捉えられ、彼もまた、ジュンのみならず日和やあまつさえ凪砂に対しても完全には心を開いていないであろう様子が伺えた。
しかし、『Eden』としての活動を通してのことであろうか、「SS」のストーリーでは彼らの仲に明確な変化が見て取れる。
『SS』開幕前のモールライブの時点でジュンは、生い立ちの類似から茨への共感を示すような発言をしている。
- "育ちが悪いのはオレと同じですねぇ〜。共感できます。上のふたりは上流階級、下のふたりは下層のゴミクズ……"(SS 努力/第10話)
そして、かつては「本音を晒す」ことすらなかった二人の関係性の変容が最も如実に示されたシーンのひとつが、「SS」エピローグに収められている。ここでジュンは茨の、茨はジュンの語られぬ心中を的確に見抜く様子が描写された。
- "あはは、そうそう……茨のやつ、浮き浮きしながら『SS』当日の作戦とかを立ててたんです。それを台無しにされて、見た目以上に怒ってますよ"(SS エピローグ③)
- "(あはは。楽しそうですね、ジュン……おおはしゃぎしてます)"(SS エピローグ⑤)
極めつけは雑誌B’s-LOG2018年7月号に収録された『Eden』の巻頭インタビューだ。
これは第二部「SS」後の時系列にあたるものだが、どうやらジュンはトレーニングのメニューについて個人的に茨の意見を聞きつつ見直しを図っていたもよう。『Eden』の事実上のプロデューサーも兼任している茨にジュンがそのような相談を持ちかけるのは理の当然だろうが、これはかつてのジュンと茨の仲であれば到底見られない光景であったかもしれない。
以上のように、一見なにもかもが正反対な彼らだが、実は共通点が多く存在する似た者同士であり、本編を通して大きく距離を縮めた様子も描かれているのだ。
もしかするとジュンと茨、案外お似合いなのではないか。
余談
ジュンはミニイベントで「苺がたくさん乗ったパフェ」を好むような発言をしている。一方茨の方はというと、『あんさんぶくぶスターズ!』においてプリンを食べる描写が見られた(ただしこれについてゲーム中での言及はないため注意)。ひょっとすると、2人とも甘いもの好きなのかもしれない。