「ええ。いつだって、茨についてきゃ間違いないんですよぉ~♪」
「それはどうも。信頼いただけて何よりであります」
「本当に……」
※この記事はメインストーリー第二部、雑誌B’s-LOG2018年7月号掲載インタビュー、及び各々のキャラストの内容と部分的なネタバレを含みます。
※今後もし原作において彼らに追加の言及などがあれば、ジュン茨が好きな皆さまの手によって、この記事に自由に愛ある編集を加えていただければと思います。
概要
スマホ向けアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」のキャラクター、漣ジュン×七種茨のカップリング。
2人はそれぞれ巴日和率いる『Eve』と乱凪砂率いる『Adam』に所属しており、両者の合同ユニット『Eden』のメンバー。
一見して性格は正反対であり、「!」時点では直接の関わりを持つシーンも比較的少なかったジュンと茨……だが、その一方で登場当初から彼らには、キャラクター設定上似通った点が少なからず見受けられた。
- 同い年の2年生かつ身長体重がほぼ同じであること。(ES1年度→2年度の切り替わりに際しては、ジュン173㎝61㎏→174㎝62㎏、茨172㎝60㎏→173㎝61㎏と二人仲良く同じだけ成長している)
- それぞれ凪砂と日和の従者的立ち位置であり、『Eden』全体衣装でもタイや袖の形などが揃いのデザインであること。
- 敬語口調で話しながらも、お互い下の名前で呼び捨てにしていること。また、本来は2人とも比較的粗雑な言葉づかいであるらしい描写が見られること。
- ストーリー中でジュンは「ハイエナ」、茨は「毒蛇(どくじゃ)」と、それぞれ動物に形容されていること。
等々。
よく似た体格に彩度明度の近い藍とマゼンタの髪色もあいまって、『Eden』の花形2人の傍らにささやかなシンメトリーを成しているようでもある。
また、ジュンと茨の共通点は上記のような表面的なものに留まらない。
彼らがアイドルになったいきさつは、ジュンは実の父親の、茨は自らの血のルーツにあたるとある人物の大きな影響によるものだと、第二部「SS(ウィンターライブ)」及びジュンのキャラスト「呪いの落胤」において明かされている。
つまりジュンと茨は、己で選択しようのない「血」という要素に生きる道を運命づけられながらも、現在は自らの意志によってステージの上で生き歌い踊っているアイドル同士なのである。
そして、「!!」に入ってからは、これらの共通点や同い年の気安さ、なにより同じユニットとして苦楽をともにした過程からか、仲が知らずと深まっていったようで、互いへの信頼を感じ取れる描写も年々増えている。最近では互いに互いの口調が移っている場面も多々見受けられる。
また、『ドキドキ!あんスタゼミナール』にて公開された相関図においては
茨→ジュン 「気安い仲」
ジュン→茨 「力になりたい」
となっている。茨の相関図では彼の性格からか、相手を能力面などで評価しているのが目立つのに対し、ジュンには「気安い仲」と、茨個人の損得ない感情が示されている。
このように、日々変化していく関係性がこの二人の醍醐味であり、それは「あんスタ」というゲーム自体にもいえる。
関係性
さて、こんな彼らの間柄についてだが、『SS』参戦の前と後とでは大きく異なっているようだ。
「オータムライブ」以前の『Eden』メンバー4人の様子を描いた茨のキャラスト「毒蛇の舌」においては、茨の ”自分たちも親しい友人になりませんか?” という呼びかけに対し、ジュンは ”仲良くなりたいなら、もっと本音を晒してほしいもんですねぇ” と距離を置いた対応をしている。
それもそのはず、日和が「毒蛇」と形容する通り、この頃の茨は『Eve』の二人にとってあまり信用できない怪しい人物像として捉えられていたようである。また茨による上記の歩み寄りは表面的な口先だけのものであるようにも捉えられ、彼もまた、ジュンのみならず日和やあまつさえ凪砂に対しても完全には心を開いていないであろう様子が窺えた。
しかし、『Eden』としての活動を通してのことであろうか、「SS」のストーリーでは彼らの仲に明確な変化が見て取れる。
『SS』開幕前のモールライブの時点でジュンは、生い立ちの類似から茨への共感を示すような発言をしている。
- "育ちが悪いのはオレと同じですねぇ〜。共感できます。上のふたりは上流階級、下のふたりは下層のゴミクズ……"(SS 努力/第10話)
そして、かつては「本音を晒す」ことすらなかった二人の関係性の変容が最も如実に示されたシーンのひとつが、「SS」エピローグに収められている。ここでジュンは茨の、茨はジュンの語られぬ心中を的確に見抜く様子が描写された。
- "あはは、そうそう……茨のやつ、浮き浮きしながら『SS』当日の作戦とかを立ててたんです。それを台無しにされて、見た目以上に怒ってますよ"(SS エピローグ③)
- "(あはは。楽しそうですね、ジュン……おおはしゃぎしてます)"(SS エピローグ⑤)
極めつけは雑誌B’s-LOG2018年7月号に収録された『Eden』の巻頭インタビューだ。
これは第二部「SS」後の時系列にあたるものだが、どうやらジュンはトレーニングのメニューについて個人的に茨の意見を聞きつつ見直しを図っていたもよう。『Eden』の事実上のプロデューサーを兼任している茨にジュンがそのような相談を持ちかけるのは理の当然だろうが、これはかつてのジュンと茨の仲であれば到底見られない光景であったかもしれない。
以上のように、一見なにもかもが正反対な彼らだが、実は共通点が多く存在する似た者同士であり、本編を通して大きく距離を縮めた様子も描かれているのだ。
もしかするとジュンと茨、案外お似合いなのではないか。
あんさんぶるスターズ!!では(ストーリーネタバレ注意)
バラエティとタッグ/ボギータイム
EdenとRabitsの合同イベント。Edenは星5が茨、星4はジュンとなっている。
注目は第十一話の「ものまねクイズ」でのシーン。
出題者となった茨は、お題として佐賀美陣を挙げたのだ。
間違いなく確信犯である。
- "『佐賀美陣の物真似をしろってか、オレになんの恨みがあるんですか茨ぁあああ!?』"(嘲弄する道化師/第十一話)
- "そして閣下や殿下と比べて、ジュンは心情的にも狙い撃ちにしやすいですしね"(嘲弄する道化師/第十一話)
このように、佐賀美陣のネタで揺さぶりをかける茨とまんまとそれにはまるジュンという形で、仲良さげな同い年2人を見ることができる。
羽撃き◆雲散らすソリッドステージ
ジュンが星5、茨が星4となって登場した、Edenの箱イベ。
年下組がメインのイベントのため、ファンは必読のストーリーといえる。
とあることからミスをしてしまい、調子が上がらないジュン。そんなジュンを気遣う茨という、今まである意味ビジネスパートナーとしてやってきた2人の関係性からは考えられない内容。
- "えっ!? まさかオレの練習に付き合ってくれるんですか!? あの茨が!?"(雲外蒼天/第四話)
これに対する茨の返答はただのツンデレなので必見。
また、茨が頻繁に素の顔を見せるようになって嬉しそうなジュンの様子を見ることもできる。
- "舐めてんのか?"(雲外蒼天/第五話)
- "あぁ、ほら。またちょっと素が出てますよぉ~?"(雲外蒼天/第五話)
そしてその後、とんでもない爆弾が閣下から投下されることとなるが、ぜひ自分の目で確かめてほしい。
- "あ……今ここでそれを言いますか!? あのとき小声で言っておいた意味は何だったんですか!(ソリッドエピローグ)
- "……どうして? 無事解決したし、もういいかと思う。それに茨のがんばりは、みんなに知ってもらっておいたほうがいいから"(ソリッドエピローグ)
- "えぇえええっ!? 茨、それマジっすか!?"(ソリッドエピローグ)
メインストーリー第二部 第八章 「SS」
メインストーリー第二部に、fineとEdenがメインで登場。
物語の根幹にかかわる話が多く、全体的重たい雰囲気。
そんな中注目なのは、ジュンの決め台詞(?)を口走ってしまう茨である。
- "(そんな偶然がありますか! こいつら狙って我らの作戦を潰しにきたんですよ! GODDAMN!)"(SS 日常/第九話)
- "もう今さら、単なる仕事上の付き合いだって言っても誰も信じないでしょうが! 何か文句でもありますか! GODDAMN!"(SSエピローグ④)
- "オレの決め台詞、最近は茨のほうがよく言ってる気がします"(SSエピローグ④)
同じユニットとはいえ、他人の決め台詞(?)をよく言うようになることなんてあるのだろうか。
余談
ジュンはミニイベントで「苺がたくさん乗ったパフェ」を好むような発言をしている。一方茨の方はというと、『あんさんぶくぶスターズ!』においてプリンを食べる描写が見られた(ただしこれについてゲーム中での言及はないため注意)。ひょっとすると、2人とも甘いもの好きなのかもしれない。
また、ファンの中で6月18日は「ジュン→June→6月」「いば→18」ということで、ジュン茨の日とされている。
読みの方を重視され、10月18日とされている場合もある。
もちろん非公式の為、使用の際には注意が必要。