人物
フルネームはアルガス・サダルファス。
エルムドア侯爵配下の近衛騎士団所属の騎士見習いである。
五十年戦争で没落した貴族の家の出身で、自分の家の再興を最大の目的としている。
貴族でも平民でもないという自身の境遇から来るコンプレックスか、平民を見下す意識が非常に強い。
第1章にしか登場しない(PSP版では意外な形で再登場)が、ラムザとディリータの運命、延いてはイヴァリースの運命にすら影響を与えた男だったりする。
当初は助けられ、公爵の救助に協力してくれたラムザとディリータと同行し、同年代の友人兼仲間ポジションを形成しつつ、前述のコンプレックスが表面化した結果、後述の名言の数々により、プレイヤー間でも色んな意味で高い人気を誇る。
名言(暴言)
「家畜に神はいないッ!!」
最も有名な名言。
骸旅団(五十年戦争末期に平民出身の義勇兵によって結成された骸騎士団の残党。戦後、国家の財政難から報償もなしに解散させられ、職を失ったために革命を起こそうとした)所属の女騎士ミルウーダが「私たちは貴族の家畜じゃない」「神の前では何人たりとも平等のはず」と訴えたのに対して放たれた台詞。
この戦闘中は、これ以外にも「同じ人間だと?フンッ汚らわしい」「生まれたときからお前たち平民は俺たち貴族の家畜なんだ」などと、アルガスのコンプレックスが滲み出た名言(暴言)が連発される。
「やつとやつの妹はここにいてはいけなかった!花でも売って暮らしていればよかったんだよッ!」
貴族でありながら平民出身のディリータを親友と称するラムザに対して放たれた台詞。
この前後の一連の出来事・会話がラムザとディリータを決別させ、ディリータの「イヴァリースの王になる」という野望を喚起させた。第一章「持たざるもの」からその後の物語へ続く鍵となる台詞だといえる。