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発見と命名

1914年、カナダ・アルバータ州レッドディア川でアメリカ自然史博物館の古生物学者バーナム・ブラウンによって長さ24センチの頭骨・下顎骨・第一中手骨・二つの舌骨にいくつかの足の骨が発掘され、1922年にブラウンとウィリアム・ディラー・マシューによって「アルバータ州の走る爬虫類」を意味するドロマエオサウルス・アルバーテンシスと命名された。

その他にも7種ほど命名されたが、ほとんどが断片的な化石に基づいており、現在では疑問名とされている。

生態

ドロマエオサウルスはラプトルの呼称で有名なドロマエオサウルス類の代表的な種だが、近縁種のデイノニクスヴェロキラプトルと比べて化石はあまり発掘されていない。しかし、後に発掘された近縁種の研究から、全長2メートルほどだったと考えられている。また、近縁種で確認されたことから彼らにも羽毛が生えていた可能性が高い。

近縁種と比べて頭骨は短くかっちりとしており、深い下顎と粗い歯を持っていた。歯は近縁種より激しく摩耗しており、肉を破砕して引き裂いていたことを示唆する。2005年の研究によると、噛む力はヴェロキラプトルの3倍近く強かったようで、獲物を殺すときは鉤爪よりも顎に頼っていた可能性が高い。

復元想像図の特徴

現代ではほぼドロマエオサウルス科は、羽毛恐竜であると見られているが、昔の復元図では描かれていない。

しかし昔の図鑑とも共通する特徴として、水平にピンと張ってバランスを取った尻尾、後肢第二指に有る巨大な鉤爪が有る。

この鉤爪は可動域が大きかった事から、疾走時に地面に当たらないよう持ち上がった復元で描かれる事が主流だが、接地させスパイクのようにした復元図も存在する。

フィクションで描かれるドロマエオサウルス

恐竜ファンタジー漫画、竜の国のユタでは「走竜ドロミオ」と呼称され素早い動きと集団行動、高い知能などから武装しての竜退治や逃亡奴隷狩り等に使役される使い勝手の良い戦闘竜として描かれる。

また、所十三氏の「ラプトルの爪は獲物の皮膚を突き刺せない」という解釈により、爪には刃が取り付けられている。

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