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ゴミ屋敷とトイプードルと私の編集履歴

2018-09-04 14:59:34 バージョン

ゴミ屋敷とトイプードルと私

ごみやしきとといぷーどるとわたし

池田ユキオによる読み切り漫画作品。電子書籍で配信中。

概要

恵まれた容姿に生まれて地味な姉や周囲を見下し、ワガママで贅沢な人生を歩んできた女がSNS中毒となり、最後は「我慢知らず」な生き方が仇となって破滅するという因果応報を描いたヒューマン漫画作品。


主人公の明日香と今日子姉妹を始め、トイプードル以外の人間はどこかしら歪みがあり、「登場人物全員クズ」っぷりが特徴である。


のちに続編の『ゴミ屋敷とトイプードル私 #港区会デビュー』が連載スタートした。


あらすじ

妹の明日香は、見た目が地味な風貌の姉・今日子より容姿に恵まれ、親からもかなり甘やかされ、姉から欲しいものを奪い簡単に手に入るような人生を歩み、それは34歳になった今でも変わらなかったが、やがて、後に訪れる「我慢知らず」のツケが返ってくることは知る由もなく、傍若無人にワガママに任せて過ごしていた。

ブランドものの借金400万円を親に泣きついて払ってもらい、ペットのトイプードルの飼育放棄・虐待・SNSの道具として使い、果てには自分に言い寄ってきたクライアントの男性と、金銭目的で一夜を共にするが、その翌日にクビになり後がなくなる。親に金を無心しても父の介護で手一杯である上に一銭も出せず、怒りに任せて訴え、やがて姉からもこれまでの所業の報いとして絶縁され、明日香は破滅していった。


登場人物

明日香

主人公。大手広告代理店・電報堂の総務部に勤めるOL。生まれた時から姉の今日子より容姿に恵まれ、親に依怙贔屓され、姉の欲しいものを奪い取って自分のものにし、周囲からちやほやされ、男たちに言い寄られて貢物をされ、金がかかるものでも一晩付き合えばチャラにされ、言えばどこにでも連れて行ってくれるという、ワガママで育ち悪く、部屋もゴミ屋敷同然、我慢知らずで自分の思い通りになるような贅沢な人生を歩んできた。しかし、その人生も34歳になった時に運命を決定づけることになる。

自分が「キラキラ」であることを維持すべく、30万円もしたトイプードルのソラを、SNSの注目を集めるための写真を撮るだけの道具にして、虐待・飼育放棄した挙句死に追いやり、贅沢な暮らしがやめられずブランド商品の借金400万円(のうち、300万円)を親に泣きつき払ってもらい、クレジットカードが使用制限で使えずにキレて親に金を無心するも、母親は夫の介護に追われて拒否される。さらに、姉の夫に手を出して不倫し、自分に言い寄ってくる後藤と金銭目的で一夜を共にするも大金は得られず、さらに後輩の沙耶にこっそり後藤とのツーショットを撮られてネットに拡散され、社内での居場所を失う。また、自分を慕っていたはずの沙耶が自分の悪口を同僚に言っている場に遭遇し、後藤との写真を撮った事、本当は明日香に金がないのを知っていた事、沙耶が実は徳井の彼女で、一緒にからかって笑っていた事実を知り激怒。徳井を奪おうと色仕掛けをしに向かうが冷たくあしらわれ、その場で大暴れしたため解雇される。住まいも姉に奪われ突き放されるが、父親の介護をする事を条件に引き続き実家には住まわせてもらっている。クレジットカードは取り上げられ、着飾る事もできなくなったため見た目以上に老け込み、介護生活に追われる身となった。しかしSNSはやめられない様子で、誰も見なくなっても投稿を続けている。

『#港区会デビュー』では今のところ直接登場していないものの、SNSでポエムを投稿している模様。相変わらず沙耶からは嘲笑われており、「偽キラキラ女子」と酷評されている。


今日子

明日香の姉。妹とは違い地味で、母親から差別されて自分の欲しいものを妹に持っていかれ、人生の辛酸をなめ続けて生きてきた末に地味な男性と結婚して家を出た。後に妹が問題を起こしてどうにもならなくなった際には、これまでの鬱憤を容赦なく妹に叩き付け、さらに今日子の夫と肉体関係を持った事を糾弾する。しかし、父親の介護を任せる事を条件に明日香を家に住まわせる事を許した。その後は息子を母親に預け、自分は働きに出ている。


明日香・今日子の母

姉の今日子を卑下・差別し、妹の明日香ばかり可愛がり続けてきた毒親。彼女もその差別教育のやり方が仇となって明日香の借金の肩代わりと金の無心、夫の介護に追われる末路を辿った。


明日香・今日子の父

薄毛が特徴で、妻同様明日香には甘い。物語の途中でくも膜下出血を起こし、介護が必要な身となってしまう。終盤、変わり果てた姿の明日香を明日香だと認識できなかった。


ソラ

明日香が飼っていたトイプードル。明日香にSNSの道具にされた挙句、飼育放棄されて虐待死の一歩手前までいくが、はなれの掃除に入った今日子と母親に発見される。最後は回復し、今日子一家に可愛がられている。


後藤

明日香いわく「取引先(クライアント)のハゲだぬき」。薄毛の気味悪い見た目の中年男性。電報堂に来社するたび、明日香に言い寄っていた。借金の支払いに困った明日香に目をつけられ、ラブホで一夜を共にするが、若くない事を理由にタクシー代しか出さず、さらに他の女子社員に気を遣ってチャン付けで呼んでいた事を告げて去る。実は電報堂の女子社員たちに手当たり次第言い寄っていた。


西村沙耶

明日香の総務部の後輩。24歳。

表面上は明日香を慕っているが、内心では彼女を軽蔑しており、陰でババア呼ばわりする等明日香に劣らず高飛車な女。後藤との写真を撮ってネットに拡散し、明日香を追い詰めた張本人。

『#港区会デビュー』では25歳の主人公となっており、徳井と婚約して周りから祝福され、以前から希望していた営業部へ晴れて異動となる。前作の明日香のSNSを見て未だに笑っていたり、同期で営業部に入ってきた派遣社員の中山を馬鹿にする等、性悪さは健在している。先輩の詩織から誘われて港区会のパーティーに足を踏み入れ、パパ活に夢中になり、憧れのmisakiのようなキラキラ女子になろうと目論む。パパ活で社長たちと肉体関係を持つことで仕事を獲得し、営業成績トップに躍り出て優越感と快楽に浸るがその一方で徳井との両家顔合わせの約束をドタキャンし続けており、ついに我慢の限界に達した徳井から別れを告げられた。さらに、沙耶を陥れようとする人物が動きだし…


徳井康介

電報堂の売れっ子アートディレクターであるイケメン

電報堂の女子社員たちの憧れの存在。

明日香に気があるそぶりを見せているが、実は沙耶の彼氏であり、それどころか沙耶と同様に34歳でキラキラ女子を演じる明日香を内心見下していた。沙耶の悪口から全てを知った明日香からホテルに誘われるが、これまでの態度を一変させ、キモいと言い放つ。

『#港区会デビュー』では沙耶にプロポーズをするが、パパ活に夢中になり約束をドタキャンし続け、レトルトを徳井のために手作りしたビーフシチューと偽ってSNSに挙げる沙耶についに怒りが爆発、別れを告げた。

沙耶と別れた後は中山と良い雰囲気になり、中山に告白する。


林田詩織

『#港区会デビュー』から登場。電報堂営業部の通称・女ボス。

華やかな見た目で仕事もできるバリバリのキャリアウーマンで、沙耶からは羨望の眼差しで見られている。

沙耶を港区会のパーティーに誘い出し、パパ活を教えた張本人。


中山泉

『#港区会デビュー』から登場。

沙耶と同時期に営業部に配属された派遣社員の女性。

沙耶からは「地味で野暮ったい」と馬鹿にされており、派遣という事で見下されている。しかし営業成績は優秀なため沙耶から嫉妬される対象となる。

港区会のパーティー漬けの沙耶から残業を押し付けられているが、のちに沙耶が中山に嘘をついて残業を押し付けた事が上司にバレて叱責された一件で徳井と知り合い、後日徳井から告白される。


misaki

『#港区会デビュー』から登場。

沙耶が憧れている超人気のフォトスタグラファー。

顔は出しておらず、正体は謎に包まれている。

大企業に勤めるバリキャリでセレブな生活をSNSに投稿しており、沙耶いわく「ホンモノのキラキラ女子。あの女(明日香)と違って」との事。






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池田ユキオ

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