哺乳綱センザンコウ目に属する哺乳類。漢字表記は「穿山甲」。
アフリカに4種、東南アジアに3種が現存している。
全身を「鱗」(爬虫類の鱗と異なり、毛が二次的に変化したもの)に包まれるのが特徴。一見すると殆ど哺乳類には見えない。驚くと尾を腹の下にたくし込み、丸くなって鱗を逆立てて身を護る。
四肢に鋭い爪を持ち、その爪で蟻塚を掘り返して、中のアリを長い舌で捕食する。この習性から嘗てはアリクイやアルマジロに近縁と考えられたが、後の研究で特に類縁関係は無い事が判明した。
食用や、鱗を護符にする民間信仰の影響で各地で乱獲され、絶滅の危機に晒されている。動物園での飼育例も少ない。