カナダの児童文学作家ルーシー・モード・モンゴメリ(L.M.モンゴメリ)が発表した『赤毛のアン』に端を発する一連のシリーズ「アン・ブックス(アン・シリーズ)」の主人公。以下の派生がある。
タグとしては上記した当該キャラクターを描いた時に付けるものであるが、公式上は両者は同一人物(「こんにちはアン」は「赤毛のアン」の前日譚扱い)として扱われる。
「赤毛のアン」のアン・シャーリー
両親を幼くして亡くし、知人や孤児院の下を転々としたのち、プリンスエドワード島にあるグリーン・ゲイブルズ(緑の切妻屋根の家)のカスバート兄妹に引き取られた孤児の少女。
想像(妄想)癖がたくましく、それを隠さず、むしろ自身の妄想をドヤ顔で主張する、おしゃべり娘。自身の赤毛や容姿、痩せぎすな体形がコンプレックスであり、それをからかわれるとガチギレをおこす。そのため「かんしゃく持ち」とまで揶揄されることも。
さらに類稀なる行動力を持っているため、自身の想像力も併せて周囲を引っ掻き回し大騒動を起こすことも多く、一部では(孤児出身ゆえの偏見も相まって)問題児扱いされる事も多い。
想像力がプラスに働くこともあるが、逆にその想像力が低い自己評価に繋がることもあり、そうなった場合には自らに対してマイナスに働くこともある。ちなみに学校の成績は優秀。
学校で出会ったダイアナ・バリーとは無二の親友となる。そして転校初日に自身の赤毛をからかったギルバート・ブライスとは互いに成績優秀者でもあったがゆえに、事ある毎に対立する不俱戴天の仇敵と自己認定する。
「こんにちはアン」のアン・シャーリー
「こんにちはアン」に登場するキャラクター。
CV:日高里菜
赤毛とそばかすが特徴の常に明るく生きている少女。専業主婦の母親と教師である父親のもとに生まれたが、流行病によって物心つく前に両親を亡くしてしまう。両親を亡くしてから引き取られた先で、絶えず家事を申し付けられる日々を送っている。同年代の子供たちに比べて物覚えが良くて聡明。幼い頃からすでに想像癖たくましく、おしゃべり好きである。
父親のウォルター・シャーリーは想像力が豊かで比喩を駆使する語り部めいた教師であり、アンは基本的に父親似である事が、ここで明かされている。「波間に浮かぶゆりかご」と表現する場所を大事にしていた。その言葉はのちに意味を教えられないままでアンに受け継がれ、のちに彼女の運命を導く標となる。
関連タグ
※ 以下ネタバレ |
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原作(主に5巻以降)以降のアン(ネタバレ)
『赤毛のアン』の最終局面にてギルバートとは和解。不倶戴天の敵から互いに教師の道を行く認め合うライバル、さらには時を経て解り合える同士へと関係が昇華された。
のち、ギルバートは教師から医師へとジョブチェンジ。アンものち大学に学び直し順調に出世して高校の校長まで上りつめる。
そしてギルバートが無事にジョブチェンジを果たしたのを機として、ついに二人は結婚。アン・シャーリーはアン・ブライス(ブライス夫人)となり、夫婦でプリンスエドワード島から飛び立ち、ギルバートの医師としての赴任地を渡り歩く事となった。
最終的にはギルバートとの間に長男・次男・双子の長女&次女・三男・三女という、計6人の子どもをもうける。また赴任先の村では、その教師経験と空想力を駆使して、村の女性たちの相談役として慕われ、ギルバートとともに行く先々の村の名士として人を助ける活動を続けた。
アン・ブックス最終章である『アンと思い出の日々』ではギルバートとともに孫たちに囲まれる穏やかなおばあちゃんになっている。
ネタバレ関連タグ
ブライス夫人 アン・ブライス:表記ゆれ。特にアン・ブライスは別作品のキャラのタグとして機能しているため注意。
ギルバート・ブライス:不倶戴天の敵、のち旦那。