演:ゾーイ・クラヴィッツ 吹き替え:森なな子
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅では、主人公であるニュート・スキャマンダーのトランクの中においてある顔写真とそれにまつわる話で名前のみ登場し、実際の登場は第2作ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生からである。
概要
「ハリポタ」においては聖28一族であるレストレンジ家のさらに前の世代に生きる魔女。容姿は小柄で、褐色の肌をしている。
ホグワーツの学生期のニュートが「闇の魔術に対する防衛術」の授業に参加しているシーンで、彼の背後に同じ学生期の彼女がいるので年齢はニュートと同じ1927年時点で30歳、制服から出身はスリザリン寮。
学生期の頃から「はみ出し者」扱いだったらしく、同じ「はみ出し者」同士としてニュートと親しくなり、それは彼が退学するまでの長い時間続いたという。
ホグワーツ卒業後の経緯は不明だが第2作の時点で英国魔法省に入省している。魔法省内にいる時の衣服は女性職員らしいデザインだが、外向き用の彼女の衣装は魔女らしく菫色のマント付きローブに同色の三角帽子である。
ニュートとは彼が退学して以降は長らく疎遠(本人談)だったようだが、第1作の後でアメリカからイギリスに戻った彼の前に、彼の実兄テセウス・スキャマンダーの婚約者として現れる。
過去の事情で疎遠だったという割には、普通の友情以上の感情を彼女に抱いていたニュートとしては、兄との確執も相俟って複雑極まりない。
第2作で本編初登場となり、英国魔法省だけでなくフランス魔法省でニュートやティナと行動していたりグリンデルバルドと対峙するシーンなどがあり、レストレンジ家云々だけでなく彼女自身が物語に深く関わりがある様子。
尚、第1作の劇中でクイニー・ゴールドスタインが開心術によってニュートとリタの関係を口にしているが、クイニー曰くリタは「taker(日本語訳:奪う者)」であると指摘している。(但し、クイニーは開心術に秀でてはいるもののそれを自分なりにしか解釈しないのでそれが的を得ているのかは不明)
余談
レストレンジ家といえばどうしても連想されるのが「ハリポタ」でのベラトリックス・レストレンジであるが、ベラトリックスはポッタリアンならご存知ブラック家の三姉妹の一人であり、レストレンジ家に嫁いだ人間。したがって彼女自身はレストレンジ家側の血筋との関りは薄い。(それ以前に一族同士の婚姻を重ねていれば可能性はあるかもしれないが)
どちらかといえば夫であるロドルファス・レストレンジよりも前の世代の血族がリタであるが、「ハリポタ」期の時点で多くの闇の魔法使いを輩出しているレストレンジ家のイメージと少し違い、彼女は控えめで影のある印象の女性である(「はみ出し者」も理由の一つかもしれないが)。
ちなみに、演者のゾーイ・クラヴィッツとテセウス役のカラム・ターナーの身長差は30㎝前後あるので、テセウスと(ヒールを履いていても)リタはなかなかの身長差婚約者カップルである。