「あら気にしないで。男の人は私を見るとみんなそう思うの」
プロフィール
概要
『魔法ワールド』の人物。魔女。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズに登場する、本作のヒロインの一人。
同じく本作のヒロインであるティナ・ゴールドスタインの妹。
姉と共にイルヴァーモーニー魔法魔術学校出身で、当時はパクワジ寮に所属していた。
卒業後はアメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)で働いており、魔法の杖認可局でデスクワークをしている。
劇中では姉のティナが闇祓い局から左遷され自身と同じ魔法の杖認可局に所属しているものの、それでも彼女のことを「キャリアガール」と称している。
幼い頃に龍痘で両親を亡くしてからは姉と共に「お互いを育て合った」と語る。現在はティナと二人暮らしで家事全般を担当し、その中でも料理が好きらしい。
劇中の活躍
第1作『魔法使いの旅』(1926年)
ティナが成り行きで男子禁制であるアパートの自室に見知らぬ男性二人を連れ込んだ時に登場。普通ならば驚いたり警戒するはずだが、クイニーは寧ろティナが彼らを連れ込んでどうする気なのかを興味津々だった。
この時に出会った非魔法族(ノー・マジ/マグル)のジェイコブ・コワルスキーとはディナータイムでの会話などで彼の人柄に好感を持つ。その後もニュートたちと行動する中で互いに惹かれ合っていく。
だが、劇中当時のアメリカではラパポート法により魔法族がノー・マジ/マグルと結婚したり友人になることが禁止されている状況だった。
第2作『黒い魔法使いの誕生』(1927年)
ロンドンにあるニュートの自宅にジェイコブと突如現れ婚約を宣言。だがそれは魅了の魔法によるもので、勘付いたニュートによってを解かれてしまった。その後ジェイコブと口論の結果、姉を追ってパリへ出奔する。しかし行方が知れず途方に暮れたところである人物に出くわし、悩みに付け込まれることになる。
第3作『ダンブルドアの秘密』*(1930年代)
前作終盤から続いて、オーストリアにあるグリンデルバルドの拠点・ヌルメンガード内で過ごしている。主にクリーデンスや城内を出入りする信奉者の心を読み、報告する役目についている。彼の思想に傾倒し始めた頃に抱いていた理想が現状は叶わないどころか、能力を都合よく使われ続ける日々を送る。
人物
姉のティナとは対照的に華やかな雰囲気を持つ美女。性格も明るくチャーミングだが、いざとなれば姉と同じくらいかそれ以上の行動力を見せる。
アメリカ魔法界という様々な国の魔法界の中でも一際閉鎖的な世界の中にいるものの、かなり限られた幸せでも楽しもうとしている。その反動で好奇心旺盛なところがあり、スリリングな予想外の出来事にも動揺するどころか面白そうだと興味を示すことも多い。
それまでは姉ティナと二人きりの閉じた環境が日常だったが、ひょんなことから知り合ったノーマジの男性・ジェイコブとの出会いがクイニーの人生に転機をもたらすことになる。
能力
上記の通り、MACUSAの仕事で多忙な姉に変わって家事を担当しているため家事に関する魔法(特に料理)を得意とする。その他にも、姉妹のアパートの部屋にマネキンが置いてあることから、衣服を縫う魔法もお手の物。
そして生まれつき開心術の才能を持っており、本人が成長するに合わせて能力も強化されていった。
その強さはヴォルデモートの開心術にも劣らないと評されるほどで、ポッターモアでは呪文なしで開心術を使える人物にヴォルデモート、セブルス・スネイプ、クイニーの三名が挙げられていることからも窺える。
ちなみにクイニーの開心術の才は姉以外に知られてはいない模様。
劇中では初対面のジェイコブの境遇に同情したり、ニュートとある女性の関係に触れていた。
彼女自身も能力を良いものばかりとは捉えていないようだが、出会った人間の心をつい開いて読んでしまい、声にして話してしまう癖がある。それなりに能力は制御は出来ても抑えるつもりはない様子。本人によるとイギリス人相手は訛りがあって苦手らしい。
一見心理戦や駆け引きで有利なように見える強力な開心術だが、クイニーの場合は心の奥まで見通せてもそれを「解釈する」ことが苦手であるため、時には彼女の開心術による印象や考察、それによって起こした行動と結果が現実と食い違って思い通りに行かなかったり、間違うことも珍しくない。まさに諸刃の剣。
余談・裏話
演者のアリソン・スドルの本業はシンガーソングライター。残念ながら本編では未公開だが、ティナとクイニーの姉妹が母校であるイルヴァーモーニー魔法魔術学校の校歌を披露している。その美声は人間だけでなく魔法動物まで虜にするほどなので、気になる方はBlu-ray/DVDの特典映像をチェック。
ちなみにこの楽曲はアリソン本人と脚本を担当した原作者J・K・ローリングが手掛けたものである(詳しくはローリング女史の公式サイト「Pottermore」内を参照)。