1. リゾート地で行うアルバイトのこと。
2. 1をテーマにした洒落怖の怪談のひとつ。
1の概要
タイトル・概要の通り穴場などレジャースポットで行われるアルバイトである。
夏場、海ならば入場施設の管理(金銭の受け取り、チケット販売など)や海の家での販売員、調理、ウエイトレス、ビーチのゴミ拾いなどが挙げられる。
それも夏場に限らず、冬場にも行われる。その場合、スキーやスノボーの雪山で上記と似たり寄ったりの事を行う。(海の家でなく、ロッジや山小屋になるが)
最大のポイントとして大概が宿泊施設の利用が無料である。光熱費・水道費・電気代・ガス台などは本人が支払わなくてよい。(一部、給料から天引きされてるカラクリもあるかも知れないが…)
それでも、土日祝日・深夜などの手当てから普通にアルバイトをするよりかかなり儲かるとの事で若者に人気がある。
そして例えば勤め先が旅館やホテルの場合、勤務期間中のオフの日は無料(一部でもしくは最大の値引き)で入り放題、夏なら海・冬なら雪山の使い放題。季節に限らず牧場も使い放題のような恩恵も付いてくる。
ただし、一部の人間にとって最大の山場は「コミュニケーション」である。当然接客としてのコミュニケーションは大事であるが、お金と遊びを求めて遠くから見知らぬ人間がゾロゾロとやってくる訳だ。
ここで如何に輪に入れるか、入れないかで今後の仕事に支障を来す場合がある。
……そう言ったケースを避けるため「友達と参加する」と言う人もいるみたいだ。
2の概要
2010年代初期に2chに書き込まれた怪談で、洒落怖などネットのあちこちに掲載されている。八尺様やコトリバコなどと同様にWeb怪談を代表する有名な話のひとつ。Web怪談の中でもかなり長い部類で、後日談を合わせればもはや短編小説と言ってもいいくらいの大長編である。
「片田舎に伝わる禁忌の儀式」と「神社や寺によるお祓いの儀式」(この場合は寺)、そして「人外の化け物に取り憑かれる恐怖」「生理的な気持ち悪さ」「生きた人間の業の深さがなせる恐怖」を併せ持った構成になっており、Web怪談によく使われる要素の数多くがうまく組み合わさっている。
Web怪談の化け物には「ヤマノケ」「くねくね」「八尺様」「姦姦蛇螺」など印象的な固有名詞が付いていることが多いが、この話では登場する化け物に対して特に名前は与えられていない。
あらすじ
語り手とその友人2人の男子大学生3人組は、夏休みに海沿いのリゾート地にある民宿でアルバイトをすることになる。到着してみるとその民宿は夫婦二人と一人の女性従業員で切り盛りされており、建物は2階建てであった。2階へは外から別の扉を開いて階段を上る以外入る方法がなく1階の屋内から上がることはできないという変わった構造だったのだが、女将さん曰く現在は「2階は使っていない」のだという。
特に深く考えることもなくしばらく仕事にあたっていた3人だが、やがて女将さんが毎日夕方頃になるとお盆に飯を乗せて2階へ上がっていくことに気づいてしまう。「2階には誰かがいるのか?」好奇心にかられた3人。
そして語り手は、2階へと足を踏み入れてしまう──。
他の例
全く異なる話だが、リゾートバイトという語句が出てくる怖い話には次のようなものもある。
金銭に困っていた語り手がちょっとした事でとある求人を見つける。これが噂に聞くリゾートバイトであり、生活費もかなり浮くと意気揚々であった。事前説明の場で一対一で話を進める中、出されたお茶を飲んで数分…突如襲い掛かる眠気…… 彼が目を覚ますととてもリゾートとは思えない『見知らぬ山奥』にいた……
※1:パチンコで負けるとか(そうでなく上記通り)で、街中で知らない人に突然声を掛けられるパターンもある
※2:これは創作の一環でありよくある求人がこの手の嘘を付くと言う訳ではない。が、逆を言えば完全にそうとも言い切れない。応募の際は大元(募集先)の会社や口コミなど事前に入念なチェックをすると良いだろう