概要
いわゆる労働者(多重債務者)を閉じ込めておく宿舎であり、大概が劣悪な環境となっている。
少なくとも明治時代からあるとされ、多くは土木工事に従事する労働者が作業以外はここに軟禁されていた。また、網走監獄においても北海道開拓で受刑者が同じ扱いをされてきた。
部屋は部屋でも大部屋に複数の人間がひしめきあっていたりと衛生的にも精神的にも不衛生なケースが多く現在では違法労働になる。
現実に存在したのは北海道開拓時代と西表炭鉱で有名。他にも存在した。
また最近の事例でいえば、2chで2011年に立てられたスレッド「借金1280万円抱えてタコ部屋にいた話するわ」内で書き込まれた事例がある(このタイトルで検索すればどこかのまとめサイトで見られる)。同スレを立てた人の書き込みに拠るならば、2000年代前半に経験したタコ部屋体験が書き込まれており、かなり現実味を感じさせる。これ以外にも、「借入のすべて」内の記事でタコ部屋の救われなさぶりを読むことができる。
なお、中には自らタコ部屋を渡り歩いた強者がいたとされる。
タコ部屋の由来
労働の割に少ない賃金が蛸が自分の足を食ってるような有様から来ているとか、労働者をタコと呼んでいたからと複数の説がある。
タコ部屋が登場する作品
- 蟹工船…海のタコ部屋と言うべき舞台を描いた作品。
- キカイダー01…第40話に世界大犯罪組織シャドウの拠点として登場。責任者は潮健児氏(本作では潮健志名義)が演じた。
- 賭博破戒録カイジ…地下王国(「カイジ」シリーズではそこへ送られ、地下強制労働させれる事を「地下行き」と呼んでいる)
- 大夜逃・夜逃げ屋本舗3…ニコニコビレッジ(廃墟と化した飲み屋街を改造し、一見債務者が再起する為の集団生活施設に見えるが実は収容所のような有様だった。)
関連項目
ひきこもり、ニート:2chやYoutubeにおける大人になってもひきこもりニートを続けて来たDQNの末路の一つの形として、「親に先立たれるか勘当されるかして最終手段と称して闇金に手を出してしまって、借金を詰める為に『賭博破戒録カイジ』の地下王国みたいなタコ部屋に売り飛ばされ、死ぬまで強制労働させられる」という結末が存在する。
なお現実においてもこういった人々をタコ部屋に閉じ込めて生活保護費だけ巻き上げる貧困ビジネスが存在しており、社会問題となっている。