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概要編集

小林多喜二が文芸誌『戦旗』にて1929年に発表した小説

プロレタリア文学の傑作として名高く、海外でも翻訳の上で出版されている。


タイトルは、オホーツク海で操業する漁船が舞台であることに由来。

そこで酷使される貧しい労働者達の群像を描いており、特定の主人公は存在しない。

モデルとなったのは実在の蟹工船「博愛丸」とされる。


2008年頃に突如としてブームとなり、若者を中心に飛ぶように売れた。

背景には、非正規雇用の拡大と格差社会(いわゆるワーキングプア)が挙げられる。


余談編集

  • 実在した蟹工船も、作中同様の非道な奴隷労働がまかり通っており、「監獄」「タコ部屋」など散々なあだ名がついたという。
  • 当時のプロレタリア文学は検閲の対象であり、本作も発禁処分を受けている。戦後に再び刊行されるようになり、現在に至る。

関連項目編集

小説 日本文学 タコ部屋 ブラック企業


もしかして編集

蟹光線(イブセマスジー)

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