人物
日本共産党党員の政治活動家、小説家でプロレタリア文学作家。秋田県出身。共産党に入党し、非合法活動中に官憲に逮捕され、拷問により虐殺された。著作に「蟹工船」「不在地主」「工場細胞」「防雪林」「党生活者」など。
トップイラストの解説
このイラストの元になった写真は、「赤旗」にも掲載された多喜二を語る上で外せないものとなっている。
1933年2月20日、多喜二は特高警察から逃走を図ったが逮捕された。江口渙が戦後発表した「作家小林多喜二の死」という文章を手塚英孝が『小林多喜二』によると、多喜二を寒中丸裸にして、まず二名の警察がステッキで打ってかかったとある。その後、警察署から病院に搬送され、19時45分に多喜二の死亡が確認・記録された。
これは警察発表とは異なり、警察発表は要約するとあくまで一貫して取り調べをし、留置所に入れた際に苦悶したため入院の処置を取り、死因は心臓麻痺だとしている。
しかし実際に遺族に返された多喜二の遺体は全身が拷問によって異常に腫れ上がり、特に下半身は内出血によりどす黒く腫れ上がっていた。
周囲の人たちは拷問の証拠を得るため、解剖をお願いしたが特高警察を病院が怖がりどこも引き受けなかった。
写真は無念の気持ちで多喜二の遺体を囲む仲間たちである。
2015年にこの写真を含んだ写真の原板が見つかった。
小林多喜二の「母」
実母「小林セキ」の事で、
その他
- 「文豪とアルケミスト」に登場するキャラクターについてはこちらを参照