もはや逃げも助けも期待できぬ成層圏の中、ひとり宿敵ブラックゴーストとの決戦を繰り広げる島村ジョー。世界のために犠牲になったといっても過言ではなく、地上に残った仲間たちが悲観にくれる中、唯一飛行能力を持つジェット・リンクは親友であるジョーの元へと飛び立つ。
決戦を終え、宇宙へ投げ出されたジョーを救出するも、ジェットの足のロケットのエネルギーは尽きようとしていた。「きみひとりならたすかるかもしれない」言うジョーに対し、「やくそくしたじゃないか……死ぬときはいっしょに……と」と笑い、二人抱き合い大気圏に突入した。
そしてジェット・リンクは言う
「ジョー、きみはどこに落ちたい…?」
地上で夜空を見上げる姉弟がいた。落ちて燃え尽きていくジョーとジェットの軌跡を「流れ星」と思い、世界に戦争がなくなり平和になる事を祈るのだった。
流れが非常に美しく、後年様々な漫画でオマージュ、パロディの対象となった。009でも有名なシーン。
元ネタはレイ・ブラッドベリの短編小説『万華鏡』とされる。