スタジオジブリによるアニメ映画化作品である。2008年7月公開。
概要
2004年の『ハウルの動く城』以来の宮崎駿監督作品である。アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフとした、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語で、原作・脚本・監督の3つ全てを宮崎駿が担当している。ストーリーには明確な起承転結が無く、スピード感と勢いを重視した構成となっている。
また、本作の主題歌である、藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」も大ヒットし、その年の紅白歌合戦にも出場した。
主な登場人物
宗介(CV:土井洋輝)
保育園「ひまわり園」に通っている5歳の少年。明るい性格で正義感が強く、崖の下で出会ったポニョを守ろうと奮闘する。5歳児ながら信号灯によるモールス信号の送受信が出来る。
ポニョ(CV:奈良柚莉愛)
フジモトとグランマンマーレの娘。困っていた所を宗介に助けられ、「ポニョ」と名付けられる。父からは「ブリュンヒルデ」という名を与えられていたが宗介に付けられたこの名がいたく気に入り、以後この名で通す。宗介の血液を舐めた為、半魚人になる力を得、更に珊瑚の塔の深奥部の井戸に溜まった「生命の水」を浴びて、人間への変身が可能となった。
リサ(CV:山口智子)
宗介の母。宗介から「リサ」と呼ばれている。デイケアサービスセンター「ひまわりの家」で働く。「リサ・カー」と呼ばれる軽自動車で、海沿いの狭いワインディングロードを華麗なドリフト走行で駆け抜ける。
耕一(CV:長嶋一茂)
宗介の父。貨物船「小金井丸」船長。家を留守にしていることが多い。
フジモト(CV:所ジョージ)
ポニョの父。嘗ては人間だったが、その破壊性に愛想を尽かし、現在は海の眷属(けんぞく)として生きる魔法使い。ポニョの力により月と地球が接近し、混乱が生じたことから、解決に奔走する事になった。
グランマンマーレ(CV:天海祐希)
ポニョの母。海全体の女神のような存在で、船員らから「観音様」と呼ばれていた。大きさを人間大から大型船超まで自由自在に変える事が出来る。神である為、美しい容貌のまま、何時までも歳を取らない。