アルファベット表記は「Elsa」。
概要
幼少期
触れた物を凍りつかせ、雪や氷を作り出し操ることのできる魔力を持って生まれた、アレンデール王国の第一王女で王位継承者。
幼い頃、妹・アナとの「雪遊び」の最中に、怪我をしそうになったアナを助けようとして魔法を放つも、誤って魔法がアナに当たり、重体に至らせてしまった過去を持つ。それ以降、彼女の魔法を知る者は彼女自身と両親のみとなり、アナとは顔を合わせず城の自室に閉じこもる日々を続ける。
元来は魔法の力で遊ぶ無邪気さを持っていたが、妹を危険な目に遭わせた自分を責め、慎重で内向的な性格になる。他者を傷つけることを嫌う優しさゆえ、力は大きなコンプレックスとなり、エルサに恐怖心を植えつけていく。
魔法の力を次第に制御できなくなっていく中で、戴冠式を迎えたその日に強大な力が周知のものとなり、エルサはひとり雪山へと逃げ去る。魔法を操る本人のいなくなってしまった王国では魔法が暴走し、国が雪と氷に閉ざされてしまう。
劇中で彼女が歌う楽曲『Let It Go』はアカデミー賞の歌曲賞を受賞しており、作品を象徴するもののひとつ。孤独になることで自由を得たエルサの力強い歌声と、氷の宮殿が形作られていく美しい情景が相俟って、非常に印象的なシーンを生み出している。
このシーンでエルサの衣装が魔法によって、氷を思わせるブルーのドレス(オフショルダーにロングスリーブのスレンダーライン、トレーン付き)に変化。髪形もシニヨンから三つ編みとなった。pixivに投稿されている作品にも、戴冠式での抑制的な出で立ちと氷の宮殿以降の姿との2通りがある。
さらには短編『エルサのサプライズ』で、グリーンを基調としたより華やかなトレーンのサマードレス姿も披露した。
余談
エルサと言う名前は元々ヨーロッパで多く使われる女性名。
エルザと呼ぶ場合もある。
初期の構想段階ではエルサは原作の『雪の女王』と同様、悪役(ヴィランズ)として登場する予定だった。初期の構想では青い肌にイタチのドレスを着た、まさにディズニーの邪悪な魔女といった姿だったとか。
しかし、歌曲を手がけるロペス夫妻によって主題歌でもある『Let It Go』が作られ、スタッフの元に届くと状況は一変。主題歌に合わせてキャラクターおよび脚本を大幅に書き換えるという前代未聞の大改変が行われ、エルサは悪の女王から、葛藤と苦悩を抱えるもう一人の主人公へと躍進を遂げた。結果として、『アナと雪の女王』はディズニーのアニメーション映画史上初のダブルヒロイン作品となり、世界的な大ヒットを記録することになる。
プリンセス時代をほとんどすっ飛ばしてクイーンとして活躍する点でも、ディズニーヒロインとしては異色と言えるかもしれない。
シュガー・ラッシュ:オンライン
シュガー・ラッシュ2にて、実在の公式ジョークサイト「Oh My Disney」のプログラムキャラクターとして妹のアナや他のディズニープリンセスと共に登場。
魔法の手を持っている。
また、ヘッドホンにラフな格好という現代的な部屋着姿を披露しており、インターネット上のキャラクターとしての登場ならではのファッションが実現した。
ちなみにシャツには「JUST LET IT GO」の文字がプリントされている。
キングダムハーツⅢ
アレンデールの世界に登場。声優は原作と同じく松たか子。
戴冠式での事件直後にソラ(キングダムハーツ)と出会い、ハートレスに襲われかけたところを助けられるが、彼等を傷つけることを恐れて分厚い氷壁(直後にマールーシャに利用され、氷の迷宮と化す。)を作り、さらに逃走。
その後は原作通り、氷の城を作り上げる。もちろん、『Let It Go』も健在。ファンには必見である。
ⅩⅢ機関には、ニューセブンプリンセスではないかと推測されていた。