人物
鳴見なる原作のマンガ・アニメ「ラーメン大好き小泉さん」のヒロイン。
(今のところ)下の名前は不明。髪は黄色(金髪ではなく、潅水で仕上げた中華麺をイメージしているそうである)。
高校1年生で身長152cmの痩せ型、普段は物静かで周囲との交流も消極的。
近寄りがたい雰囲気を持つ神秘的な容姿の美少女であり、その可憐な美しさに惹かれた同じクラスの大澤悠からは何とか友達になろうと必死のアプローチを受けているが、そんな彼女に「あなたと友達になる気はない」とすげない返事をし、まったく相手にしていない。
それをポジティブに解釈してまったく懲りることなくつきまとう悠の姿に閉口しながらも、小泉さんは悠にラーメンに関するトリビアを語り(ときには悠に手作りのラーメンをふるまわれ)ながら、ラーメン屋をハシゴしまくるのだった。
無類のラーメン好きで、ラーメンが食べたくなると抜群の行動力と執着心でラーメンにありつくまで止まらない。ラーメン食べたさに単身ハワイにまで行ってしまうほど。東北ラーメン巡り旅行では悪天のため、東京に帰りつくことが遅れてテストで赤点を取ってしまったことも。縁日でドイツ人ハーフの女の子に出くわした時にはスムーズにドイツ語で応答しており、語学は堪能な模様。
物語では、彼女のラーメンの見事な食べっぷり(割り箸を割ってからスープを飲み干すまでノンストップ、食べ終えた後に至福の笑みを浮かべる)が毎回描写される。
一心不乱にラーメンを食べている姿は妙な色っぽさを感じさせるだけでなく、見ている他人に「ラーメンを食べたい」という気持ちをそそる不思議な力がある。
ラーメン店をハシゴするなど日常茶飯事、ラーメン一品だけでなく餃子、チャーハンがセットになった定食を平気で注文するなど、地味に大食漢であるのだが本人にその自覚は無い。また、ラーメンを食べ終えた時以外ではほとんど笑顔も見せず、最小限の言葉しか話さない。
・・・が、ラーメンに関する薀蓄は辞典レベルで一通り説明するまで止まらなくなる。食べるのは好きだが料理は苦手(メシマズではなく、袋ラーメンを完璧に美味しく仕上げられない、というこだわりからくる苦手意識。ただ、あちらを満たせばこちらが立たず、という不器用さもある模様)。このため、定休日のラーメン屋で倒れていたところを悠に助けられ、彼女に手作りのラーメンをふるまわれた時だけは素直に感謝している。
ラーメン代などに支払うお金の出所についても蛇足だが明らかにされていない。
近寄りがたい印象を与えるが、ラーメンを話題に挟めば饒舌のように会話するほか、情報交換という関係であれば連絡先の交換に応じる事もあり、見知らぬおばさん一行に地域のラーメン情報を伝えるくらいにラーメンに関する話なら積極的に攻め込んでくる程。
また、容姿端麗なので男からはたいへんモテるのだが、興味が無いのか応じたことは一度も無い。今のところはラーメンが恋人なのだろう。
女子高生とは思えない財力と語学力、ラーメンに青春を捧げる鋼の意志力など、年頃の女の子とは思えない要素が満載の怪人である。小泉さんに妄執じみた好意を寄せる大澤悠ですらこの点にはついていけないこともしばしば。休日でも空条承太郎の如く制服姿で過ごす(ファッションセンス自体は女子高生離れしたものを持っているにもかかわらずである)など、ミステリアスな存在である。本人もラーメンのこと以外はあまり話さないため、プライベートが一切見えてこないのだが、彼女なりの人情はしっかりと持っているため不思議と好かれる存在である。
ちなみに、列の割り込みなどマナー違反をしたものに対しては、「ラーメン好きにそのような人はいません」とゴミを見るような目で軽蔑する。相手の年齢に関係なく。
実は水泳部の空きロッカーの一部を無断で占拠している。本人曰く「学校帰りで制服では入りづらい店に直行できるように」との事。なお、中には登山道具(?)や折り畳み自転車、一般的な高校生が買えそうにないお高そうなドレス・バッグ・ブーツがてんこもりである。当然だが、すべてラーメンのために用意した物である。