概要
1930年代アメリカの航空機会社・ダグラス社では、成功を収めた双発旅客機「DC-3」の更なる発展型となる4発旅客機開発を行った。
1942年2月、完成した新型旅客機「DC-4」は折からの第二次世界大戦の影響で、アメリカ軍に「C-54スカイマスター」(陸軍向け)「R5D」(海軍向け)として採用され活躍した。
戦後軍から払い下げられた機体が民間の航空会社へ転用され、後継となる「DC-6」「DC-7」が出回る1950年代末まで大手航空会社で活躍した。
DC-4E
1938年6月に初飛行したDC-4の試作機で末尾のEはExperimental=試作機を意味する。
操縦性能には問題なかったものの、機体構造が複雑すぎコストがかかるという、整備面・経済面に問題があるという旅客機としては大きい壁にあたることになった。
結局機体設計を一からやり直すこととなり、完成した機体は1939年10月に大日本帝国海軍が購入し、新型陸上攻撃機の参考資料とした。これをもとに開発されたのが一三試陸上攻撃機「深山」であった。