CV:緑川光
概要
肉体年齢18歳。物語の随所に登場する真紅の髪の男。3年前までは暗殺者イドとしてグラーフと共に行動していた。6年前にはエルルにて敵味方問わぬ大虐殺を繰り広げ、カーラン・ラムサスに強烈な敗北感を植え付けた。イドが姿を見せる時、そこには必ず破壊と殺戮がもたらされる。
性格
強者に興味を示すなど戦闘狂としての一面を持つが、基本的には破壊そのものを目的として行動する。このため話会いでの意思疎通は不可能に近く、誰の言葉に対しても耳を貸すことはない。
また自分を害する存在には命を持って贖わせる冷酷さを持つ。
搭乗ギア
ヴェルトール2(一度のみ)
ゼノギアス・イド(一度のみ)
正体
その正体は、主人公フェイの中に存在する第二人格。実は「主人公フェイ」はイドの下位人格(第三人格)であり、記憶を封印されたイドに代わって誕生した。記憶の封印と主人格「臆病者」の存在によってイドは表に出て来れず、フェイに過去の悪夢などを見せることで自分が表出しやすくしていた。フェイがどうしようもない絶望や悲しみに襲われた時、それをスイッチとして表出する。
フェイ(臆病者)はミァンとなった母から人体実験に掛けられたことで苦痛を味わい続け、それから逃れるためにもう一人の人格を生み出した。これがイドである。グラーフがフェイを連れ去ろうとした時、打ちのめされる父親の姿を見て接触者としての力が暴走。自分自身が攻撃に巻き込まれそうになるが、自分を取り戻した母によって庇われる。その際に臆病者は精神の奥に引っ込んでしまい、代わりに表出したイドは「自分の力が母を殺した」という結果だけを見せられてしまう。このため「破壊によってしか人との一体感を得られず、だから全てを破壊するしかない」と思い込むようになってしまった。グラーフと行動を共にしたのは両社の目的が合致したためと思われる。
そして3年前、グラーフはイドの肉体を奪って一体化しようとする。だが父カーンに阻まれ、イドは記憶を封印された。