解説
「エルルの悪魔」と呼ばれ、恐れられているギア。
ヴェルトールはイドのためにORヴェルトールのデータを元にして作られたものであり、この姿こそ本来の姿である。
フェイが自らの無力感から虚脱状態に陥り別人格であるイドと摩り替わると、ヴェルトールも覚醒して本来の姿であるヴェルトール・イドに変形し、「反応弾が飛び回っている」と喩えられる程のパワーで無差別な破壊と殺戮をもたらす。
性能
ギア・アーサーながらギア・バーラー並の出力を有するが、ギア・バーラーとは違い膨大な熱量が発生するため、その影響で赤外線と赤外寄りの赤や緑色の可視光を放射し、全身が赤く変色したように見える。
また、その高出力に耐えられるようバックパックを展開し二次装甲とする変形機構があり、それにより手足が延長され翼が生えた様に変形し、異名通りの悪魔の様な外観になる。
ただでさえ他のギアに比べスリムな外観が、更に細く見え、変色や変形機構とも合わさって、一目でヴェルトールだと見抜くのは難しい。
変形前と同様に素手による攻撃を行うが、ヴェルトールの様な掌底や正拳ではなく、蟷螂拳の様に手刀を突き刺すものとなっている。
また、常時ハイパーモードのような状態と言っても過言ではなく機神黒掌を容易に放つ。
この機体が登場すると必ずと言っていいほど破壊と殺戮が繰り広げられ、終盤では敵国の首都を完全に壊滅させるほどの力を見せている。序盤に一度戦うが負けバトルのため勝つことはできない。
ちなみにヴェルトールの原型となったグラーフ駆るORヴェルトールは、これ以上の力を持つ本作最強の敵である。
終盤ではゾハルとの三次接触によりゼノギアス・イドに変異進化を遂げ仲間たちの名前に立ちふさがる。しかしフェイがイドを説得したことで和解し、禍々しい真紅の機体は清浄なる白き機体へと生まれ変わったのだった。
他作品への出演
FFBEにボスとして登場している。出現場所は砂漠。必殺技は単体攻撃の「雷神波」「機神黒掌」、全体攻撃では「炎獄殺」を用いる。BGMはデウス戦と同じく「覚醒」。