海和尚
うみおしょう
和尚の頭を持ったウミガメの姿の海坊主の異名ともいわれる妖怪。
概要
海坊主と同一視されることもある妖怪で、和尚の頭のウミガメという姿で描かれることが多い。
元々この名は清朝の王大海によって書かれた『海島逸志』に記載されたもので、この妖怪が人前に現れると耳まで裂けた口で大笑いし、暴風雨を呼び海を荒れさせると恐れられていたという。
上記の姿からウミガメを妖怪視したものであるとの説がある。
創作での扱い
- 水木しげる作品
『和漢三才図会』の和尚魚の絵をディテールアップした和尚頭のウミガメという、そのまんまな妖怪画が描かれている。
『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場しており、インパクトのある見た目なので、原作エピソードには登場していなくてもアニメ版に脚色される形で登場している。
なお、3期第76話「人喰い島と海和尚」では、人身御供を求める島神さまの中に潜んでおり、人の姿を取り戻すために若い娘の肝を奪おうとしてしていた。4期第77話「海和尚と船幽霊!」では、人間が海を敬わないと船を遭難させ船乗りを船幽霊に変えていた。
辺境に稀に出現する謎のモンスターばらもんのうみぼうずとして登場。世界各地で「会ったことはあるか?」「喰ったことがあるか?」など意味深な情報を聞くことになる。