概要
両者の出会いの発端は、『ビルド』視聴者には改めて説明するまでもないだろうが、第1話の例の件である。
フリージャーナリストの滝川紗羽は当時は首相補佐官だった氷室幻徳に、謎のヒーローだった仮面ライダービルドについての取材を申し入れるが、幻徳がそれに対して「では隣のホテルでそのヒーローについて語り明かそうか」と返した一件であり、第1話早々視聴者を騒然とさせたのだった。
紗羽はこの対応に当然激怒。以後両者の接点はしばらく無かった。
2人が再び顔を合わせるのはずっと後の第36話。
この間、幻徳はあまりにも数奇な運命をくぐりぬけており、過去に自分が犯してきた罪を悔い、戦兎たちに協力しようとはしつつも苦悩を捨てきれない身であった。
そんな幻徳が初めてnascitaに顔を見せた時である。
紗羽は当然ながら第1話のホテル発言を忘れてはおらず、幻徳の姿を見るなり「ってか、なんで幻徳……」と悲鳴とともに身を竦めていた。万丈龍我役の赤埜衛二氏のツイートによると、演ずる滝女史は「幻徳への反応をゴキブリ見たときの反応みたいにしたんだ〜」とのことである。
だが次第に幻徳の真摯な姿勢を目の当たりにして、紗羽も彼を認めるようになっていく。第39話で彼女は内海成彰=仮面ライダーマッドローグとの戦いで負傷した幻徳を介抱し、内海に対する責任感から傷ついた身体に鞭打って戦場に出ようとする彼を懸命に制止していた。この時期には「和解」は成っていたといっていいだろう。
第48話の最終決戦時でも、傷ついた身体で戦おうとする幻徳を紗羽は懸命に止めようとし、彼の壮絶な最期に心打たれていた。
最終回の新世界では第1話と同様に紗羽からの取材を受ける幻徳だったが、執務室での応対を約束する、至って誠実な対応をしていた。決してホテルには誘っていない。
この2人がその後どのように関わっていくのかは、視聴者の想像に任されている。
……そんなわけで、いろいろと因縁のある2人だけに、もし2人が結ばれることになったら?という想定での二次創作漫画なども投稿されている。