初登場:『Journey into Mystery』#83(1962年8月)
演者:ナタリー・ポートマン(2011年公開映画『マイティ・ソー』)
概要
マイティ・ソー(Thor)の人としての身「ドナルド・ブレイク」の同僚である女性看護士。
ドナルドは彼女に好意を抱いており、ジェーンも彼に思いを寄せていたが、ドナルドが自身の片足が不自由な事がコンプレックスとなって告白できずにいた。その後、ソーとしての己を取り戻した後に告白し、晴れてカップルとなった。
その後、ドナルドは彼女に自身が神であることを明かし、故郷アズガルドに連れ帰ろうとするが、オーディンから課せられた試練に失敗。
記憶を消された彼女は、地球に戻され、ソーと別れる事になり、別の男性、キース・キンケイド医師と結婚し息子を授かる。
映画(MCU)版
2011年の映画版である『マイティ・ソー』や、それに続くMCUの映画では天文物理学者となっている。
『マイティ・ソー』でソーと出会った後、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では、インフィニティ・ストーンの一つであるエーテルを吸収してしまい、その対処に来たソーと再会する。
こうして、(特に『ダーク・ワールド』では)ソーとの関係性が丁寧に描かれていたのだが…
以下、ネタバレ注意!
シリーズ最終作である『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の冒頭、ロキを伴って地球・NYに来たとき、アベンジャーズの一員でもあるソーは、近くの市民からの写真撮影に応じるが、その市民が去り際、『ジェーンとは残念だったね』との言葉だけかけ、ソーとジェーンが破局した事が分かった。
問題は、前二作であれだけ気にしてたのに、今作でジェーンが触れられるのは、これだけであり、その後二人はドクター・ストレンジと出会い、物語が進んでいく。
こうなった背景には、どちらかといえば落ち着いた展開ではあったが、盛り上げりに欠けた前二作に対して、よりテンポ良く、盛り上げれるような展開を『バトルロイヤル』は目指したので、ジェーンとの関係性について触れる尺がなかったという事がある。(映画を見た人なら分かるが、確かに『バトルロイヤル』ではかなり早いペースで次々と展開が移り変わる。)
とはいえ、これだけでは、あまりにフォロー不足な印象があるので、その後のMCUで何らかの補足があればいいのだが…
ソーとしてのジェーン
『What if』では彼女がムジョルニアを持ち上げソーとなり、ソーディス(Thordis)と称した。その力でドナルド・ブレイクを助け、ラグナロクの危機からアスガードを救った後、オーディンは彼女からムジョルニアを奪い、ドナルドに戻した。
ジェイソン・アーロンが描く新たなコミックシリーズでも彼女がマイティ・ソーとして登場する。
この作品世界では、彼女が唯一無二の「ソー」である。
そのため彼女は「女性版ソー」「レディー・ソー」「ソーリタ(Thorita、ソーの女性形)」ではない。更に言うと、別次元の「女性として生まれたドナルド・ブレイク」でもないため女体化でもない。
彼女は乳癌を患っており、抗がん剤のため髪の毛が抜け落ちている。
ムジョルニアを持ち上げて雷の女神となったジェーンは重い病を抱えながら、アスガードにふりかかる災い、10の世界を巻き込む戦争と対峙する事になる。