もしかして、あらすじを持ち去ったのはカラスなんじゃ…
競技場爆破未遂事件から数日後のある日、コナンたち少年探偵団は「緑美容室」を通りかかった時、その裏で従業員の「三井美香」と店長の「五島緑」が言い争っているのを目撃した。
数日後その従業員が歩美の髪をカットする約束でマンションを立ち寄ると、彼女は絞殺遺体で発見された…。
あの子は…概要を投げつけてきたんです
本作はハンガーが事件の動機となったことで有名な通称・ハンガー事件である。
よく誤解されているがただハンガーを投げつけられたのが動機となったわけではなく、犯人は被害者に店を移らないよう待遇の改善などで説得を続けていたが、散々罵倒されたうえに被害者が犯人を振り払った時ハンガーがたまたま犯人にぶつかったことで、感情的になって起こった突発的犯行であった。
しかも被害者が意図的に投げつけたのではなく、しつこくくっついてくる加害者を振り払おうとしたら偶然ハンガーが飛んできて当たったのだ。
しかし被害者が嫌になって店を辞めるからという理由で殺すというのも考えものである(一応、そこまでに発生していた被害者と加害者のやり取りの詳細は不明ではあるため、本当に同情できない理由なのかは永遠に不明ではあるが)。
犯人は被害者を一生店に縛り付けておくつもりであったのだろうか……きっちり動機を言おうが相当なクズである。
また本作は灰原哀がアニメオリジナルに初登場した事件でもあり、カラスに追われて慌てる表情など、初期のクールでダークな雰囲気を併せ持っていた灰原には珍しいシーンが確認できる。
ちなみに次週の回は、神回の「青の古城探索事件」である。