消えた凶器捜索事件
きえたきょうきそうさくさつじんじけん
競技場爆破未遂事件から数日後のある日、コナンたち少年探偵団は「緑美容室」を通りかかった時、その裏で従業員の「三井美香」と店長の「五島緑」が言い争っているのを目撃した。
数日後、その従業員が歩美の髪をカットする約束でマンションを立ち寄ると、彼女は絞殺遺体で発見された…。
本作はハンガーが事件の動機となったことで有名な通称・ハンガー事件である。
アニメオリジナル回であり、File135で放送された。
よく誤解されているが、ただハンガーを投げつけられたのが動機となったわけではなく、犯人は被害者に店を移らないよう待遇の改善などで説得を続けていたが、散々罵倒されたうえに被害者が犯人を振り払ったときにハンガーがたまたま犯人にぶつかったことで、感情的になって起こった突発的犯行であった。
しかも被害者が意図的に投げつけたのではなく、しつこくくっついてくる加害者を振り払おうとしたら偶然ハンガーが飛んできて当たったのだ。
しかし被害者が嫌になって店を辞めるからという理由で殺すというのも考えものである(一応、そこまでに発生していた被害者と加害者のやり取りの詳細は不明の為、本当に同情できない理由なのかは永遠に謎となったが)。
犯人は被害者を一生店に縛り付けておくつもりであったのだろうか?
きっちり動機を言おうがあまり同情できるものではない。
また本作は灰原哀がアニメオリジナルに初登場した事件でもあり、カラスに追われて慌てる表情など、初期のクールでダークな雰囲気を併せ持っていた灰原には珍しいシーンが確認できる。
ちなみに次週の回は神回の『青の古城探索事件』である。
犯行動機が目立つ回ではあるが、今回の場合は犯人と被害者の双方共に歩美と親しかった為、そのショックは大きく、そんな歩美を灰原は慰めている。
なお、アニオリでは歩美以外の登場人物の知人が登場した場合、その人物も犯人や被害者になる事はあるものの、その中でも今回のように歩美と親しくなった女性は犯人か被害者であることが多いと視聴者から言われており、その中でも初期のケースとなっている。
逆に、毛利蘭の知人に関しては何故か犯人や被害者になることはほとんどなく、それ以外にもその人物が知人じゃなくても蘭が犯人じゃないと信じている場合は本当に犯人ではないなど、メタ推理になる傾向がある。
名探偵コナン 五島緑 少年探偵団(名探偵コナン) カッとなってやった
タロット山荘殺人事件…今回同様、衝動的な殺人が起こる。